私が病になり
家族旅行ができなくなっていた我が家ですが
先週末は少し遠出をしました。
帰り道は黒い雲が広がり
度々雨が強く降りました。
高速道路を旦那の運転で帰路へ。
ふと思ったのです。
病になった時はこんな感じだったな。
暗い中で大雨にでも打たれているような感じ。
車は自宅へと進んでいるけれど
病の回復への道はわからなかった。。。
真っ暗でどこへ向かえば治るのか
全くわからずにもがいていました。
生きているのがつらかった
しばらく行くと
黒い雲が広がる向こう側に
晴れた空が見えました。
ようやくそんな晴れ間が見えたときは
本当にうれしかったけれど
実はその晴れ間が本物なのか
いつも疑って
しかも晴れ間に向かってもそこにたどり着くまでに
ものすごい労力と時間がかかりました。
強い雨に打たれているとき
こんな風に家族も一緒に
雨に打たれていたのかもしれません。
私が長い入院生活だった時
娘は毎日電話をかけてきました。
お父さんには言えない悩みを
学校であったいろいろなことを
電話で話してくれました。
あの時
娘は強い強い雨に打たれていたんだと思います。
ごめんね。
本当は一緒に雨に打たれて進んでいたことを
なんとなく気づきながら
自分のことに精いっぱいだったお母さんを許してね。
「あっ!こんな近くに虹だよ」
娘が言うので見ると
この曇りで雨の中
私たちの車の近くに虹が。
車が進むと虹は左から右へ。
「こんなことってあるんだ」
娘がぽつりと言いました。
そう。
病の時にも虹は見られました。
虹は娘でした。
高速道路を走っている間
いろんな虹が次から次へとでました。
ふとーーい虹。くっきりとした虹。
「こんなことってあるんだ」
また娘が言いました。
いろんな虹を見せてくれて
ありがとう。
そう思っていたら
あられが降り始めました。
病の中「ガンになるよりいい」
と思っていた私は癌になりました。
そう。ココロの中は突然の悪天候。
幸い完治しましたが
人生はお天気のようなものなのかもしれません。
今も晴れたり曇ったり。
でも予報も少しはできるようになったかな。
天気は変えることはできないけれど
どうやって過ごすかはその人次第です。
雨の日も雪の日も風の日も
それなりに心地よく過ごせるように
頑張りすぎず生きていきたいです。
みなさまもがんばりすぎず
いろんな天候の日を過ごしていってくださいね。
晴れ間は思い切り楽しんで生きましょう。