「今」を大事に生きていく

過去は変わらず未来はわからないのだから

母の子育て 習い事 人と付き合うこと 恋もだめ?

母の子育て記事が続いていますが

もう少しだけ話を聞いてくださいね。

私の中にはまだ

膝を抱えて泣いている私が存在しているから。

 

 

私は小学生の時

毎日のように習い事があり

学校以外で友だちと遊ぶことは

あまりありませんでした。

 

だから

放課後に学校で友だちと遊んでから

家に帰っていました。

 

「早く家に帰りたい」

友だちがそう言うのを聞くと

みんなには家に自由があるんだなと思いました。

 

だから放課後に遊んで帰っていたのだけど

私はとっても天然で忘れっぽいので

習い事を忘れてしまい

母によく叱られました。

 

小学生の時にしていた習い事は

習字

そろばん

スイミング

絵画

ピアノ

英語

です。

 

1番好きだったのはスイミングでした。

練習の最後の10分の自由時間が楽しくて

男の子たちとも水をかけあったり

それは楽しい時間でした。

 

ある日スイミング教室の見学室から

父と母が

その楽しい自由時間の様子を見ていました。

男の子たちと仲良く遊んでいるのを見られて

私はなんとなく嫌な予感がしました。

 

予感は的中。

その日のうちに

すぐに辞めるように言われました。

続けたいと言ったけど

辞めさせられてしまいました。

そんなにいけないことをした?

 

今でも疑問です。

 

 

絵画は続けたかったけど

お遊び教室だと見なされたようで

2年ほどで辞める事になりました。

 

 

私はピアノが1番嫌いでした。

練習をしていかなければならないし

ピアノの先生が能面のようで

嫌いだったからです。

ところがピアノは

6年間ずっと習い続けました。

母が辞めさせてくれなかったからです。

 

辞めてからの方が

ピアノを好きになりました。

いつでも好きな時に

好きな曲が弾けるからです。

 

習い続けたおかげで

合唱コンクールでは伴奏に選ばれたし

保育士となってから

ピアノで苦労はありませんでした。

 

 

ところで私が人と付き合う事に

母はとても敏感でした。

母が気に入らない友だちと約束すると

遊びに行けなかったこともありました。

 

だから母は私を

習い事で縛っていたのだったりして。。。

そんなはずはないであろう悪い想像を

してしまうこともありました。

 

 

私が中学一年生のとき

隣の席の男の子が私の鞄に

手紙をこっそり入れました。

その手紙はアンケート形式になっていて

 

「あなたは僕のことがすきですか?

 丸をつけてください」

 

1とても好き

2好き

3普通

4嫌い

5とても嫌い

 

というものでした。

 

初めてのラブレターでしたが

嬉しいというより

いけないものをもらってしまったような

気持ちがしました。

 

スイミングで男の子と遊んでいたのを見られて

辞めさせられた出来事が

そんな感情を持たせたのかもしれません。

 

隣の男の子が次の日私に

「昨日、手紙入ってなかった?」

と聞いてきたので私は

「知らない。」

と言いました。

 

すると今度は家に電話がかかってきました。

その電話はもちろんリビングにありました。

黒電話の時代です。

子機もないので

電話をするときは

話を母に聞かれてしまいます。

 

その男の子からの電話を母がとりました。

そして私がいる前でこう言ったんです。

「どちらの方ですか。

 なんのご用ですか?

 娘は今いません。」

 

電話を切った母は

「〇〇君ってクラスの子?

 電話までかかってくるなんて何の用かね。

 電話出たくなかったでしょ?

 これでよかったでしょ?」と言いました。

 

私は

え?なに?。。と困惑しました。

 

男の子とは仲良くしてはいけないの?

電話もだめなの?

 

母は男の子と仲良くすることも

許してくれないんだと思いました。

 

2年生になると同じクラスの男の子を

好きになりました。

でも私は2年生が終わると

父の転勤で

県外に転校することになりました。

 

転校してしばらくは

友だちからたくさんの手紙が届きました。

その中には

好きな男の子からのものもありました。

 

手紙はだんだん

特定の友だちからだけになりました。

男の子とはいつまでも手紙の交換が続きました。

そこには好きだとかは書いてありませんでしたが

文面からなんとなく

好意をよせてくれているとわかるものでした。

 

しばらくして

手紙の返事が届かなくなりました。

おかしい。。。

きっと嫌われたんだなと思っていました。

 

そんなある日

誰もいない我が家で

リビングのある引き出しを開けました。

そこには私宛の手紙がありました。

私の見たことがない手紙が。

字体でその男の子からのものだと

すぐわかりました。

 

その中には

とても嬉しい言葉が書いてありました。

 

私を好きだと言うこと。

運転できるようになったら

迎えに来てくれること。

そのときは一緒に夕日を見ようと言うこと。

 

こんな嬉しいことが書いてある

こんな大事な手紙が

なぜここにあるのか。

そんなのすぐにわかりました。

 

母はずっと

私の手紙を

チェックしていたに違いありません。

なんで人の手紙を読むんだろう。

 

そしてこの告白のような手紙を読んで

ハレンチだと思ったのか

私には渡さず隠していたんです。

 

私は母に隠されたことがとても悔しいし

見られていたこともとても恥ずかしかったけど

母に抗議することはできませんでした。

内容が内容なだけに。。。

でもその手紙は自分のものにしました。

 

「お母さんが勝手なことをしていたのを

 私は見つけてしまったのよ。

 だからこの引き出しにはもう

 男の子の手紙はないんだよ!!!」

 

これがその時私にできる精一杯の抵抗でした。

 

でもまた手紙が届いてしまったら

また母に読まれてしまったらと思うと

その手紙の返事を書けませんでした。

 

本当は

「ありがとう。嬉しい。」と伝えたかったな。

 

結局そのあと

男の子と手紙を交換することはなくなり

お互い結婚してから

偶然会いました。

懐かしいキュンとした気持ちだけじゃなく

その真相を知らずにいる彼に

申し訳ない気持ちになりました。

今さらだけど誤解を解きたい。。。

でも結局

そんな昔のことを今さら言えませんでした。

 

 

母親は

我が子の人生を変える言動を

多かれ少なかれ

取るものなんだと思います。

 

母親だけではなく

人への言動は

その人の人生を変えてしまうことだって

あるんだと思います。

 

 

とにかく私の中学時代の恋愛は

母に阻止されました。

母は心配だっただけなのかもしれませんね。

でも。。。

とても悲しかった。

 

高校生の時も

告白をされたり

好きな人はできたりしたけど

母には絶対話しませんでした。

 

恋に夢見るだけで

お相手への理想はどんどん上がっていくし

お付き合いなどすることもありませんでした。

 

25歳を過ぎた頃

母が急に言いました。

 

「今度お見合いしてみない?

 知り合いの人から頼まれたから。」

 

え?え?え?えーーーー?

 

私はさすがに腹が立ち

少し声を荒げて

母にこう言いました。

 

「今までは男の人を遠ざけてきて

 私は付き合うこともなかったんよ。

 それを婚期が来たからって

 お見合いしろってどういうこと??」

 

私らしくない物言いに

母はびっくりした様子でした。

 

その後の私は

付き合っても母には言わずにいました。

 

母は私の友だちに電話をして

今付き合っている人はどんな人か聞いたそうです。

友だちは

「優しくてとてもいい人です。」

そう答えたそうです。

そのことを私は友だちから

数年前に聞いたんです。

もうそこまでしていたとは。。。

母にはほんとにお手上げです。

 

 

ねえ。お母さん。

私のことがそんなに信用できなかった?

それとも心配でたまらなかった?

 

どちらにしても

私はこんな風に育てられて

自由な人付き合いができなかったんです。

 

それでも友だちの前では

明朗活発な私は

友だちがたくさんいましたけどね。

 

 

子どものことを心配する気持ち

とてもわかるけど

私の母はやりすぎです。

 

母は過干渉だったんだと思います。

 

子どもはいろんな人と付き合って

いろんなことを学ぶものです。

 

私は娘の恋バナを聞くのが大好き。

娘が悩んでいるときや

ちょっと危なかしいときは

助言をしますが

娘が自分で考えて付き合いをしていけるように

私はそばにいるだけです。

そして話してくれるときに

しっかり話を聞くだけです。

 

それで充分だと思います。

 

お母さん。

私は今

小さい子どもたちとたくさん出会い

たくさん触れ合って

保育士として生きてます。

温かい人たちのなかで

楽しく生きています。

 

病気もして心配させたけど

もう心配しなくても大丈夫だよ。

 

 

いろんな人たちがいるけれど

その中でみんなでいろんなものを

育んでいきましょう。

 

 

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