「今」を大事に生きていく

過去は変わらず未来はわからないのだから

「ねえねえ」に「なあに?」と聞くことの大切さ

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子どもに

「ねえねえ。」

と呼ばれてすぐ

「ちょっと待ってて。」

と返してしまうことありませんか。

 

忙しいとどうしても

子どもたちを待たせてしまいますよね。

 

私も

母として保育士として

目の前のことに忙しく

「待ってて。」

と言ってしまったことがあります。

 

 

保育園で子どもたちを見ていて

思うことがあります。

 

子どもは自分の気持ちを

うまく話せないことがあります。

話すタイミングが掴めなかったり

言葉でうまく表現できなかったり

話す相手が見つからなかったり。

 

もしかしたら

大人を呼ぶ時は

子どもの一大事かもしれないし

一大決心をしたときかもしれません。

 

だから出来るだけ

ちょっと手を止めて

「なあに?」と

要件を聞いてあげることが

大切だと思います。

 

 

それがもし

「お腹が痛い。」とか

緊急のことだったら

そのまま手を止めて

かかわってあげたいですし

 

またすぐに終わる要件なら

待たせるよりも

済ませた方がお互いに早く解決して

気持ちがいい場合もあります。

 

そしてそれが

「一緒に遊んで。」など

時間がかかることで

 

先に済ませたいことがあるなら

今はかかわれないその理由と

いつなら出来るのかを

知らせてあげると

子どもの気持ちは落ち着くと思います。

 

もちろんその約束は

必ず守りましょう。

 

 

いちばん困るのは

小さな子どもであればあるほど

「ねえねえ。」を聞き逃すと

その時の子どもの気持ちが

聞けなくなることがあるということ。

 

子どもは嫌なことがあっても

時間が経ったり

他のことに気を取られたりして

忘れてしまうことがあるからです。

 

もしかしたら

とても大切なことを

言おうとしていたのかもしれません。

 

 

その気持ちを忘れてしまったらどうなるか。。

 

忘れた気持ちは消えたのではなく

ココロに残ったままになる

と、私は思うのです。

 

出来事や嫌な理由を忘れても

腹立たしさや悲しみや苦しみの感情は

忘れずに蓄積され

ココロが不安定になると思うのです。

 

 

子どもたちは

お母さんやお父さんや友だちや保育士に

自分の気持ちを聞いてもらい

受け入れてもらうことで

愛情を感じています。

 

その安心感から

ココロが安定します。

 

だからやっぱり

「ねえねえ。」の時は

「なあに?」と子どもの気持ちを聞くことを

大切にしたいです。

 

そして

時間を作って受け止めましょう。

 

 

保育士研修で

「相手が子どもではなくて園長だったら

 同じような態度をとりますか?」

と言われたのをよく思い出します。

 

忙しく仕事をしている時でも

上司に呼ばれたら

「ちょっと待っててください。」とは

なかなか言えないでしょう。

 

手を止めて要件を聞き

すぐに取り掛かれないようなら

その理由を述べて

取り掛かれる時間などを知らせますよね。

 

 

園長にできない態度を

子どもにとっているのであれば

子どもを自分より下に見ているということ。

 

子どもたちに接する時は

園長に接する時と同じであるべきだ。

 

 

私たちは子どもより

立場が上ということはありません。

 

子どもはひとりでは生きていけないけど

だからと言って

大人が上ということではありません。

 

子どもを育てているようで

自分自身が子どもたちに

たくさんのことを

育ててもらっていることを

忘れないでいたいですね。

 

 

子どもたちへのかかわり。

それは愛を注ぐこと。

 

『愛』が子どもを育て

自分自身も育てられるものなんだと思います。

 

子どもたちと過ごす時間は

永遠ではありません。

 

忙しすぎると余裕がなくなり

子どもへ向き合うことができなくなりがち。

 

家事や仕事を少しくらい省いてもいいし

簡単で快適に済ませる方法があれば

それを選択してもいいから

 

子どもへのかかわりは

省かないようにしたいですね。

 

 

「ねえねえ、せんせー。」

と言ってくれる子どもたちに

体もココロも向き合って

愛情いっぱいにかかわっているときが

今の私の幸せです。