「今」を大事に生きていく

過去は変わらず未来はわからないのだから

バンクシーって誰?

 

美術館に行くのはいつぶりだろう?

数年ぶりなので

美術館に行くというだけでワクワクでした。

 

バンクシーって誰?展】に

行ってきました。

 

バンクシー展に行く前の

私のバンクシーの認識は

『街中にラクガキして有名になった

 絵のうまい人』

でした。

すごく薄っぺらな情報量(^_^;)

 

バンクシー展に行ったあとは

『非合法ではあるけれど

 人々が社会問題に目を向けるように

 信念を持ってアート活動をしている

 弱者の味方』

という認識に変わりました。

 

 

今回行った【バンクシーって誰?展】は

コレクターのオリジナル作品と

世界各地のストリートに描かれた作品

(レプリカ?コピー?)が

展示されていました。

 

ほとんどが写真撮影OKでした。

 

以下

バンクシー展の写真をいくつか載せてるので

美術館に行かれる方は

お気をつけて。。。

 

 

 

 

 

ストリートに描かれた作品が

町並みごと再現されているので

現地で観ているかのように

いろんな角度から観ることができて

楽しかったです。

 

バンクシーの作品は

ただのイタズラではなく

訴えたいものがあるから

そこに描くらしい。。。

 

f:id:cocorony:20221030020011j:image

こちらは

本物の電話ボックスの周りに

盗聴してる人の様子を描いて

『国家の監視活動への批判』を表現したもの。

 

ストリートに勝手に描いたので

非合法なんですけど。

それでも残すことになったのに

取り壊されたことが謎なんだとか。。。

 

 

私は個人的にこれが好きでした。

ロンドン当局を皮肉した絵。

f:id:cocorony:20221030000016j:image

f:id:cocorony:20221029235953j:image

こちらはキング・ロボとの

上書きバトルを繰り返した作品のひとつだそう。

ロボの上書きで終わっているところに

バンクシーの人間味を感じました。

本当の気持ちはわかりませんけどね。

 

 

これがシュレッダーで有名なあの絵。

f:id:cocorony:20221030001303j:image

 

アート界を震撼させた大事件
バンクシーが手がけた作品のなかで最も有名なもののひとつが、もともとは『Girl with Balloon(風船と少女)』と呼ばれていた『Love is in the Bin(愛はゴミ箱の中に)』。2018年のサザビーズのオークションで、バンクシー作品では4番目に高い、104万2000ポンド(約1億4200万円)という額で落札された。だが落札が決まった直後、額縁に仕込まれていたシュレッダーで絵の半分近くが細断されてしまうという前代未聞の事件が発生。アート界に激震が走り、バンクシーの名をさらに有名にすることとなった。

結局、落札者はそのままの状態で作品を購入しているが、細断されたことでかえって価値が上がったと言う専門家もいるとか。バンクシー自身がオークション会場にいて、シュレッダーの仕掛けを作動させたという説もある。その衝撃の瞬間は、バンクシー本人のインスタグラムでもチェックできる。 

ハーパーズバザーのサイト記事より

 

バンクシーが描いた

オークションの様子の絵も展示されてました。

f:id:cocorony:20221030002312j:image

「こんなガラクタを買うバカの気がしれない」

と書かれているんだって。

 

お金持ちの道楽やプライドのために

自分の絵が売買されることに

腹が立ってるとか??

 

そもそもバンクシー

消されること承知の上で

ストリートに描いているわけで。。

 

社会問題に目を向けさせることが

アートの役割だと思っている彼のことだから

絵の売買とかどうでもいいのかもしれませんね。

 

シュレッダーを作動させたのが本人かどうかも

わからない話。

本当のところは

やはり本人にしかわかりませんね。

 

 

イスラエルの軍事攻撃にあった

ガザ地区の廃墟の壁に描かれた猫の絵。

f:id:cocorony:20221030014055j:image

このかわいい子猫の絵は

場違いな物なのだけれど

結果として国際的なメディアの関心を誘って

国際援助組織を動かすきっかけとなったとか。

 

 

フランス大使館の前に描かれた

レミゼラブルのコゼットが

催涙スプレーで泣いている絵。

f:id:cocorony:20221030014754j:image

フランス警察が難民に

催涙スプレーを使ったことへの抗議。

QRコードも描かれていて

読み込むとYouTube

その時の動画が観られるようになってるのです。

 

 

それぞれの作品に

いろんな意味でココロを掴まれたのは

描いた時のバンクシーの思いを

少しだけでも知れたからかな。

 

バンクシーという人物を

いろんな角度から観ると

立場によっては

違う感情を抱くかもしれません。

 

『強い信念を持った弱者の味方』

私はそう感じました。

 

と言ってもまだ

知らないことだらけですけどね。

 

 

引っかかるのがこれ↓

ラクガキって非合法だけど

 バンクシーのは認められてるの?」

 

世界的なアーティストとはいえ街の公共物などに落書きをするのは犯罪であり、もし逮捕され身元が明らかになってしまうと、これまでとこれからのすべてがムダになってしまう。そのため、本人も捕まらないよう細心の注意を払っている様子。

彼の故郷ブリストルにあるギャラリーのスタッフは、「彼の素性が明るみに出そうになったことが過去何度かあったが、ブリストルの住民はそれを防ぐために話し合い、行動した」「彼はサンタクロースのような存在。その夢を台なしにしたくないと、みんなが思っている」と語っており、地元民からは特にヒーロー的存在として親しまれているよう。

ハーパーズバザーのサイト記事より

 

「ほほーー。」

 

バンクシー本人の写真もありました↓

f:id:cocorony:20221030022301j:image

 

両親も息子がバンクシーだということを

知らないなんて話もあるけど。。。

ホント???

 

 

バンクシー

見つからずに素早く描くために

ステンシル技法を取り入れていますが

油彩画もありました。

 

チンパンジーに乗っ取られた議会の油彩画。

f:id:cocorony:20221030021023j:image

こちらもずいぶんと皮肉たっぷりです。

日本の国会も

チンパンジーに乗っ取られないように。。

 

 

今回のバンクシー展では

バンクシーの絵だけではなく

『場所』の再現も

素晴らしかったです。

難民キャンプに描かれたスティーブ・ジョブズ

f:id:cocorony:20221030090609j:image

スティーブ・ジョブズはシリア難民の息子だとか。。

 

 

美術館に行っても

「へえ。」

「ほお。」

「きれい。」

「これ好き。」

「うーん。。。」

って感じの私ですがσ(^_^;)

 

バンクシー展は

絵にメッセージ性を強く感じましたし

アーティストが興味深く

帰ってからも

バンクシーの公式サイトや

インスタにアクセスしたり

関連記事を読んだりしました。

 

 

命を傷つけない方法で

世の中を動かそうと行動している人が

いるんですね。

 

いい経験となりました。

f:id:cocorony:20221030091325j:image

 

 

 

 

【おまけ】

ほんの少しだけでも

誰かのお役に立つことがあればいい。

ほんの少しだけ。

でももう生きてるだけで

誰かのお役に立っているのだよね。

きっと。

 

うん。

間違いない!!!