「今」を大事に生きていく

過去は変わらず未来はわからないのだから

うつ病を克服する方法 ①大切な病院選び

身体の症状に我慢の限界で生きているのはもう無理

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最初の症状は肩こりがひどくなったということ。

はじめはパソコンのやり過ぎかな?

と思い接骨院に通っていました。

でもなかなか治らずさらにひどくなる毎日。

普段から自分で凝っている背中をもんでいることが多くなりました。

もんだところが青あざになるほど。

症状はどんどんひどくなり原因もわからず、悶々とした毎日。

このままでは辛すぎる。何か異常があるのでは?

心配になり、毎日、毎時、そのことばかりを考えていました。

 

ある時から、睡眠中に力を入れていることに気づいたのです。

腕を曲げて力をいれて寝ているから

肩や背中のこりがひどくなっているのではないかと思うようになりました。

ひどいときは足を上げていて、朝から足が痛くて歩くのが困難なほどでした。

 

悪夢を見ることも多くなりました。

そのたびに力を入れて目が覚めました。

 

異常を感じて、病院に行くことに決めました。

何科に行けばいいんだろう。

症状を周りの人に言っても分かってもらえません。

接骨院の先生は一生懸命マッサージをしてくれるので

なんだか病院へ行くのは申し訳ない気がして

病院に行くことを言うことができませんでした。

結局、何科に行けばよいかわからないまま

総合病院の神経内科の案内に肩こりと書いてあったので

そちらに行くことにしました。

医師の紹介欄に「じっくり話を聞き診察します」と書いてあり

私はここで病名や原因が分かるかもしれないと期待して受診しました。

 

看護師と医師の対応に不安しかなかったこと

病院へ行くのは勇気もパワーも使います。

数時間の待ち時間の末、ようやく呼ばれ

看護師の問診で症状を聞かれました。

「寝ている間に力を入れています。

 足を上げたまま寝ていることがあります」

私は自分の奇妙な症状を訴えるように言いました。

すると看護師は怪訝な顔で

「え?そんなことある?」と言うんです。

 

そんなことある?と思うようなことが起きているから

病院に来たんです!と言いたいのを堪えて

こりがひどくてつらいことを伝えました。

その後、医師の診断がありましたが

看護師の問診があったにもかかわらず

「今日はどうされましたか~」と言われました。

顔も見ずに私の話を聞いた医師は

基本的な神経の検査をして言いました。

「問題ないですね~。

 肩こりを病院で治してもらおうという考えがそもそも間違ってます」

 

ん?ん?なになに?

なんて言ったの?

私は耳を疑いました。

 

私は数時間も待って看護師に怪訝な顔をされて

医師にも話が通じないの?

こんなに悩んでいるのに?

ココロの中が音を立てて壊れていきました。

グサッと切り刻まれたような

頭を金棒で殴られたような

、、、、ガッカリ、、、、

落胆しました。

 

「病院を頼ったことは間違えだったんだ」 

「私の辛さはきっと誰にもわかってもらえないんだ」

そのとき私は、ココロにふたをしてしまいました。

 

最初に相談した医師がそんな感じだったので

私はそれから数年間、がまんしたまま

それでも・・・

仕事も家事も子育ても手を抜かず頑張らなければ!と

必死で生きていたのでした。

 

このままでは私は壊れる 生きていける?

発症から3年ほどたったある日。

夕飯の支度をしていた私は突然「もう無理」と言って
横になりました。
限界でした。

そこで今度は精神科へ行くことにしました。
そしてその病院でうつ病です」と言われました。

愕然としました。

でも病名がわかり少しホッとしたような気持ちにもなりました。

 

初めての精神科を受診した その治療はどんなもの?

その時の医師はこう言いました。

「クスリを飲めば治ります。

   私の言うようにしていれば治ります。」


私も「クスリを飲んでしばらく休めばそのうち治る」
その時はそう思っていました。

 

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その時の治療はとにかくクスリを大量に飲むと言うものでした。

初めて精神科を受診したので

クスリの量も効き具合もよくわからないまま一年が過ぎました。

そして医師の言う通りに過ごしました。

そうしないと叱られるからです。

 

医師は20分という枠の中で診察したいので

時計をチラチラ見ながら話をします。

またネガティブなことを言うと諭され

ポジティブなことを言うと褒められると言う感じでしたので

言いたいことを言えなくなっていきました。

 

そんなある日、癌が見つかり、絶望的になりました。

でも、癌は初期だったこともあり

私は「癌も、うつ病も治したい」と強く強く思って

その頃通っていた精神科(医師の治療)を見直すことにしました。

私の症状は本当にうつ病なのか…治らないので疑問。

今の病院でいいのか…そもそも診断も治療もあっているのか不安。

医師は信頼できているか…見直そうとしているということは信頼していないのかも。

 

インターネットで自分の症状を検索しているとき

「もしかして睡眠障害なのではないか?」と思ったのです。

そこで近県の精神科の睡眠外来の受診を決めました。

 

睡眠外来は自分の症状に合っているのか?

睡眠外来のある病院での初診。

診察室に入った途端

医師(ここからは先生と言います)の

「どうぞ」の優しい一言。笑顔。

緊張が取れていくのが分かりました。

話をゆっくり時間をかけて聞いてくれました。

転院しようか迷っていることを相談しました。

先生と話していると、とても話しやすいことを伝えると

「いろんな医師と患者さんがいます。

 合うか合わないかは、その人によって違いますよ。

 あなたが今の医師と合わないのではないかと思っているように

 私の診察が合わない人もいると思いますしね。」と言われました。

先生は転院を進めるわけではなかったのですが

あなたに合う病院を見つけたらいいですよと言ってくれているような

そんな気がしました。

とても信頼できる感じがしました。

それから私はすぐにその病院に転院しました。

 

どんなときでも先生は時間をかけて話を聞いてくれました。

そして症状の原因を探してくれました。

私が分かるように私が納得するまで、丁寧に質問に答えてくれました。

クスリも少しづつゆっくり試してくれました。

同病院の作業療法を進めてくれて

レザークラフトという楽しみを与えてくれました。

 

小さな悩みを今でも丁寧に聞いてくださる先生に出会って良かった。

先生は「身体表現性障害」と診断されました。

ストレスから身体に症状がでる(私の場合は背中のしびれやコリ)

そんな病と睡眠障害だと診断されたのです。

 

「前の病院ではうつ病と言われたのに」

と思い診断病名について聞いてみたところ先生はこう言われました。

「私は身体表現性障害だと思います。もしくは仮面うつ病

   病名はなんでもいいと思っています。

   あなたの症状に合わせて治療してあなたが楽になればそれでいい」

私はこの先生のこの言葉に信頼感が増しました。

 

私の思っていることをよく聞いてくださり

決して、強要はされませんでした。

私が納得しない治療は一旦考えてみる時間を与えてくれます。

失敗する時間を与えてくれます。

納得した上で治療は進んでいきます。

 

一時、病状がとても悪化して、

いつも我慢強い私が、旦那に頼んで

予約日でもないのに病院に駆け込んだことがあります。

どうやって毎日の時間を過ごせばいいのかわからなくなったのです。

ただ辛いだけの時間。その時間はいつまでも毎日続いていく。

「死にたくないけど死にたいくらい辛いです」

と先生に言いました。

「医師はあなたの命を守ります。

   そのためにあなたが日中、一人でいることは避けなければなりません。

   入院してくださいませんか?」

先生に言われてショックは大きく始めの頃はずっと泣いていました。

でも家事も子育ても考えずにいられることだけで随分ホッとしました。

その分、家族を不安にさせてしまいましたが、、、

家族のためにも私の命を守ってくださった先生に感謝の気持ちでいっぱいでした。

 

今でもその病院に通院し、職場復帰もしています。

時々辛い症状にココロが折れることもありますが、、、。

なんとか今日まで少しずつ少しずつ

自分というものを取り戻し、楽しささえ感じることができるほどになりました。

 

医師はクスリ以上に大切な存在?

先生はとてもゆっくり私の不安を聞いてくれます。

うなづきながら優しい表情で。

私の言葉のままをカルテにしてくれます。

時には以前の私の症状などを振り返ってカルテを見てくださることも。

症状もココロも辛い時は

とにかくこの辛さを先生に聞いてもらえると思うだけで

ひとまず生きていけるのです。

伝えると「大丈夫。良くなりますよ」と言ってくれる。

そしてクスリの調整や過ごし方で必ず楽になれる時がやってきます。

信頼できる先生に出会えて、私はしあわせです。

 

医師を“仕事”として診察をしているのは普通のことかもしれません。

そこに、「患者の気持ちをよく聞いて助けてあげたい」と言う気持ちを持って

診察にあたってくださっている医師もたくさんおられるはずです。

あなたは主治医の治療に信頼できていますか。

病状は良くなっていますか?

病状が辛く転院を悩んでいる方は 次のことがあてはまるなら

主治医をかえる選択もありだと思います。

 

①あなたは診察の時、医師に自分の思いを遠慮なく言えますか?

②医師はあなたの話に親身になって耳を傾けてくれますか?

③医師の処方するクスリは効いていますか?

④医師は効いていなければクスリを変えてくれますか?

⑤予約日に関係なく、不調な時はいつでも電話や診察をしてもいいと言われますか?

⑥あなたに合った治療方法や施設がありますか?

      (カウンセリングや作業療法など)

 

私は病院(医師)がすべて患者のために診察しているとは思えないのです。

だから苦しんでいるあなたに伝えたい。

病院はあなたの意思で変えてもいいんです。

新しい病院を探すのは安易なことではありません。

でも、もし医師に不安を感じているなら、どうか

どうか他の病院を探してみてください。

あなたに合う医師を探してみてください。

 

通院している病院は遠いのですが

私には必要な場所です。


相談を受けて知り合いを紹介すると必ず

「なんて話しやすい いい先生なんだろう」と転院される方ばかり。

不安を聞いてもらうだけで、ココロの中がいっときでも落ち着き

明日へのあゆみを手助けしてくれます。

 

どうか、あなたに合う医師を見つけてくださいね。

それが、病の克服への一番の近道だと私は思います。

 

ココロの落ち着くものはなんですか?

先生が「あなたがココロの落ち着くものがあればいいですね」と

たびたび言われました。

頑張らなくていいもの

DVDとか写真集など。

あなたのココロ安らぐもの。


病院に置いてある本を紹介しますね。

これは先生が選んで置いておられます。

 

「あなたに会えてよかった」

文/中島未月  写真/HABU

 

⬇︎抜粋

『苦しくなるのは

心に無理をして生きているから

誰かをごまかせても

自分はごまかせない』

 

言葉も写真もすんなりココロに染みるいい本でした。

ココロがホッコリしました。。

ホッコリできる時間を持ってくださいね。

 

👇本の詳細はこちらをどうぞ👇

https://a.r10.to/hv30WY