「今」を大事に生きていく

過去は変わらず未来はわからないのだから

『レナードの朝』を観て、過去の辛い自分に出会い涙する

1990年、実話が映画化されたレナードの朝
かなり古い映画だけれど、昨夜観ることになりました。


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▽ストーリーはこちら▽

1969年、医師のセイヤーが、慢性神経病患者専門の病院に赴任。

セイヤーはとても誠実な人柄で真摯に仕事に取り組む。

セイヤーはパーキンソン病の新薬を使うことを考え患者レナードに試す。

ある夜、レナードは30年ぶりに目覚めた。

30年ぶりに見る世界はレナードにとって全てが新鮮で

レナードとセイヤーは患者と医師との関係を超えた友情を育む。

他の患者たちにも同じ薬が使用され、全ての患者が機能を回復する。

目覚めた患者たちは生きる幸せを噛み締める。

しかしある日病状が悪化。

セイヤーの努力も虚しく病状は悪くなるばかり。

レナードは自分のような患者のために自分の姿を記録にとどめるようにセイヤーに頼む。

そんなレナードの姿にセイヤーは自分の無力を強く感じる。

そして遂に、レナードをはじめ、同じ薬を使った患者たちは全て元の状態に戻ってしまう。

自分のしたことに疑問を感じ、罪悪感すら抱くセイヤー。

しかしセイヤーは、その後も医師を続けた。
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これを観て、私は何度も涙を流しました。

レナードがかわいそうでたまらなかったのです。

原因不明で自分の身体が硬化し何十年も廃人のようになってしまうなんて。


薬で自分を取り戻した時も

それまでの記憶がなく、鏡を見てどんなに落ち込んだことでしょう。


それでも自分の意志を人に伝えたり自分で食べたり歌を歌ったりできたことは

夢のようにうれしかったことでしょう。


そんな人生を送る人たちを、また、また、廃人にしてしまう病。


自分の身体がだんだんいうことをきかなくなり

身体が常に痙攣している中で言ったレナードの言葉が

深く過去の自分と重なりました。


「情けない」とレナードは言ったけれど

レナードが何をしたというの?

なんでこんな目に合わなければならないのでしょう。



私はストレスが自分の身体のしびれや違和感が出る病を持っています。


今ではずいぶん良くなったけれど

どう生きていけばいいのか毎日悩み落ち込んでいたことがあります。

それは深くて長い闇の道。

その道を歩いて抜け出そうとしても

前も後ろも分からずにどうやって歩いていけばよいかもわからずにいました。

そんな日が毎日続いていくのです。


「情けない」私もそう思っていました。

すべて捨ててしまいたい一方で

レナードのように信頼できる医師に

何とか治してほしいと懇願していました。


自分ではどうしようもない。

病になったら医師を頼るしかなかったのです。


私の主治医はとても信頼出来る先生です。

あきらめずに治療してくれました。

まるでセイヤー医師のように。


昨日から少し体調が悪いからか

レナードの気持ちが、過去の辛い自分と重なり

ココロがぎゅーーーっと締め付けられて辛い涙があふれてきました。


でも、私は自分には立ち直る力があることを信じています。


つらい時期を経て、そういう力を身に付けたことは

私のこれからの人生の大きな力です。


大丈夫だよ。良くなるよ。私。

心配ないよ。私。


そう言い聞かせて仕事をした金曜日。

決して頑張らずに過ごしたのでした。

▽同じように悩んでいる人へ
cocorony.hatenablog.com