「今」を大事に生きていく

過去は変わらず未来はわからないのだから

今日も本気でオオカミに扮する

今日は保育園で2歳児のAちゃんが

「先生、オオカミになって!

みんなでオオカミごっこしようよ」と言ってきた。

先日もしたオオカミごっこ

きっとそれのことね。

楽しくてまたリクエストしてきたんだろうな。

そんなとき私は

嬉しくてキュンとなりワクワクする。

 

「オオカミにへんしーん!」というと

キャーと満面の笑みで逃げ惑う子供達。

 

しかしそこにはたくさんの配慮事項が。。。

何より子供たちの安全管理。

興奮しすぎてぶつかったり転んだりしないよう

保育室の環境を素早く整える。

そしてあまり本気のオオカミをしないようにする。

必死で逃げて怪我をしないように。

本気で怖がらせないように。

かといって優しいオオカミは面白くない。

そのちょうどいい加減でオオカミを演じる。

 

先日のオオカミごっこで歌を覚えていて

私が扮するオオカミの周りを

歌いながら歩く子どもたち。

 

「森の小道、散歩に行こう♬

オオカミなんか怖くないよ♩

オオカミさーーーん オオカミさーーーん」

「今、起きたところだよ」などと焦らして

最後には「おいしそうな子はいないかな」と

子どもたちを追いかける。

追いかけながら

「おうちに入って〜〜逃げて〜」

などと誘導するのだから矛盾しているけれど。

 

おうちに入って小さくなっている子どもたちに

「おしりをちょっとなめさせて」

「おなかをちょっとかじらせて」

「Aちゃんをちょっと食べさせて」

なんて聞いてみる。

 

必死で大きな声で叫ぶ子どもたち。

「だーーーめーーーー!」

 

本当に楽しそう。

最後はオオカミが

「じゃあ、そろそろ帰ってご飯を食べてこようっと」

などと言いながらいなくなり

保育士に戻ってまた保育室へ。

そしたらすかさず

「オオカミになってーーーー」の大合唱。

 

今日は何回オオカミになっただろう。

ガラガラ声になるほど熱演してきました。

 

私はこんな日々のたのしい保育こそ

子どもたちが育つ上で大切だと思っています。

オオカミになった時の嬉しそうな子どもたちの顔。

そのワクワクした表情。

そんな楽しさの中で

人と触れ合うことや言葉や歩行など

いろんなものが育っていると思うのです。

 

でも

そんな保育のことは

園長や主任、保護者などには

伝わっていないかもしれません。

それでも私はオオカミになって

子どもたちの喜ぶ顔を見て

子どもたちの成長を願い育んでいきたい。

 

誰にもわかってもらえなくてもいい。

子どもたちが楽しければ。

成長してくれれば。

ココロからそう思うのです。

 

でも時々、理想的な成果だけを求められて

ため息が出ることがある。

 

子どもたちは毎日、毎時、成長して

毎日、毎時、求めているんだよ。

 

保育を見直すための園内研修や

発表会などの行事は

必要でないというわけではないけれど

いつもの保育を何より大切にしたい。

 

だから私は明日も

 

オオカミだーーーー!!!!

 

なのです。うふ。