「今」を大事に生きていく

過去は変わらず未来はわからないのだから

父を想う

娘が

闘病中の父の好きなドーナツを

買ってきてくれたので

昨日は娘と一緒に

実家に行きました。

 

実家では

珍しく父がベットから出て

リビングの椅子に座っていました。

 

「調子いい?」って聞いたら

「良くはないかな。。」って。

 

こんな時、心配してても

調子いい?なんて聞かない方がいいのかも。

 

私も病で辛い時期に聞かれて

返答に困ったことあったからな。

 

母の手料理を

少しは食べるようですが

栄養のほとんどを

点滴から摂取しています。

医学の進歩に感謝しています。

本当は美味しいもので

栄誉をとって欲しいのだけど

食べることができないようです。

 

娘のドーナツも食べられるかどうか

わかりませんが

「ありがとう。」と言っていました。

でもその声は

寂しそうにも聞こえました。

 

 

今日は

父のパジャマの裾を直すために

ミシンを出しました。

 

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縫いながら

父の余命宣告は

とうに過ぎていることに

気づいてしまいました。

 

 

治療を受けて

なんとか生きている父。

 

家族にできることは

時々顔を出して

話をして寄り添うくらいです。

 

コロナ禍の今は

綺麗な花を見に行ったり

美味しいものを食べに行ったりすることが

できません。

 

制限のある行動で

父にコロナがうつらないように

家族みんなで気をつけています。

 

 

今回の大雪で

2週間(2回)の治療を諦めました。

その間にまた

病魔は父の体を蝕んでいるかもしれません。

 

 

妹たちとLINEをして

今できることを

できる範囲でしようと

改めて確認し合いました。

 

へこたれている場合ではない!

父が私をたくさん助けてくれたように

今度は私にできることを

精一杯したい。

 

 

今週の病院への送迎は

妹と私でします。

雪も収まって

道もずいぶん除雪が進んでいるから

運転の心配はないでしょう。

 

 

母は看病に疲れたと言っています。

父に付きっきりの

母の気持ちも聞いてあげて

どこかで解放させてあげたいと思っています。

 

母は強い人だから

父が病気になっても明るく前向き。

でも介護疲れも見えています。

母も歳をとっていますからね。

老々介護を頑張ってくれている母には

感謝しています。

 

 

 

父はひとりで泣いたりしないんだろうか。

いくつになっても不安だろうけれど。

きっと子どもや孫には

そんな顔は見せないんだろうな。

 

 

私は病になって辛かった時

娘の前では気丈に振る舞っていたけど

どうしても涙がこぼれて

娘の手を握って

「こんなお母さんでごめんね。」

と泣いたことがあります。

 

そんな私に娘は

「全然だいじょうぶやよ。」と。

 

そしてそのあと自分の部屋に戻り

 「きっと治るよ。」と

LINEをしてくれました。

 

 

娘も私が心配で

泣いていたこともあります。

 

私も父のことで

泣いたことがあります。

 

 

それぞれがお互いに

想い 想われ 生きています。

 

それは本当に

ココロ強いことです。

 

 

そうやって

命はずーっと先の未来まで

続いていくんですね。