「今」を大事に生きていく

過去は変わらず未来はわからないのだから

お父さんともっと話したいな

父が亡くなってから

5日が経ちました。

 

あの時違う病院に行っていたら

父はまだ生きていたかも。。。

あの時あの話をしたら

父はもっと喜んだかも。。。

 

そんな思いが浮かんで

たらればで考えても意味がない

と思い直すのです。

 

逆に

できてよかったなと思うことも

あるんですけど。

こんな時はどうしても

ネガティブな考えが浮かんでしまいます。

 

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父が病院に入院する前日。

しばらく会えないと思って

私も妹(次女)も実家に行っていました。

妹の息子が

10ヶ月になる子ども(父のひ孫)を連れて

やってきました。

 

父はひ孫ちゃんが来たと言うのに

思う存分抱っこしたり

あやしたりできなくなっていました。

それどころか

起き上がることも辛すぎて

ひ孫ちゃんに会えたことへの喜びも

湧かないでいるようでした。

それがなんとも寂しくて。。。

 

それでも私たちがひ孫ちゃんと

遊んでいる姿を

チラッと見たり

笑い声を聞いているようでした。

 

妹の息子がひ孫ちゃんのオムツを替える時

「保育のプロにチェックされてる〜(^^;; 」

と言いながら

保育士である私の目を気にして

オムツ替えをはじめました。

 

ひ孫ちゃんは寝返りを打ち

オムツを替えられない状態に

なってしまいました。

 

「おもちゃでも持たせたら?」

と私が言うと

妹の息子は

ひ孫ちゃんにおもちゃを持たせながら

無事にオムツ替えをしていました。

 

するとそれを父が見ていて

「へえ。さすがお姉ちゃんだね。」

と小さな声で言って

感心するようにうんうん頷いていました。

 

周りには父の声が聞こえなかったようで

みんながスルーしていましたが

その時の父の姿を偶然見ていた私には

父の声がちゃんと届いていました。

 

オムツ替えの時に

おもちゃを持たせることなんて

子育てを経験した人なら

知っているような簡単なことだけど

父は本気で保育士の私に

感心していたようでした。

 

そんな風に私を思ってくれて

なんだかありがたい気持ちになりました。

 

 

父は話すことも辛そうで

私も何を話せばいいのか思いつかず

なんとなく過ごしていると

妹が「なんのドラマ観てる?」と

話しはじめました。

 

「私は〇〇と⬜︎⬜︎と。。」と言う妹に

父も「うん。うん。」と

相槌を打ち始めました。

 

こういうときに

ドラマの話をできる妹を

尊敬します。

 

妹は場を和ませる技を

持っています。

妹自身は

自然にやっていることなのだろうけれど

そういうところが

ほんとに素敵だなと思います。

 

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入院して次の日に

亡くなってしまうなんて

思っていなかったから。。。

 

「もっともっと

 父と話しておけばよかった。」

そんなことばかり思ってしまうのです。

 

そう思ったところで

どうにもなりはしないのだけど。。。

 

 

もっともっと

父と話しておけばよかったことが

あれやこれやと出てきます。

 

 

 

 

おとうさーん。

 

もう一度私の話を聞いてーーー。

 

 

 

甘えん坊で泣き虫の私を

出したり隠したりしながら

過ごしているところです。

 

 

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葬儀の時の祭壇のお花を

おうちに生けてあります。

 

これが枯れる頃

私の気持ちはもう少し強くなっているのかな。