「今」を大事に生きていく

過去は変わらず未来はわからないのだから

人は愛のあるコミュニケーションで生きているんだ

今日の朝

せしおさん (id:Seshio-Researcher) の記事を

読ませていただきました。

ルソー著の『エミール』について

触れてありました。

 

そこで思い出したのです!

 

大学の幼児教育学科に在籍していた

若くてかわいい?時代に

『エミール』を読んでいたことを。。。

 

それは宿題として出され

指定されたページの感想を

講義のたびに提出するというものでした。

 

当時の私たちには

『エミール』がとても難しく

感想を書いたところで

教授から採点があるわけでもなし

「なんの意味があるんやろ?」

っていうくらいに

意味のない宿題でした。

 

ちなみにその宿題を出し続ける教授のことを

学生たちは『エミール』と呼んでいました。

 

若気の至りです。

ごめんなさいm(_ _)m

 

 

せしおさんの記事を読んで

読み直してみたいと思いましたが

すでに『エミール』は手放していました。

 

そりゃ。。。

そうです。

『エミール』の呪縛(感想提出)から

逃れたかったですからね。

 

も、もったいないことをしました。

 

ルソーはなんも悪くないです。

知識や人生経験の乏しい学生には

その本質は理解できなかったんだと思います。

 

 

ルソーは18世紀のフランスで活躍した

哲学者です。

 

ルソーが出版した『エミール』という本は

今でも教育学の名著として読まれています。

 

だから

幼児教育を学ぶ学生が

「読まされる」ことが多いんだと

思います。(語弊がある)

 

ルソーの思想は

今の幼児教育・保育手法の考え方に

大きな影響を与えているといわれています。

 

ルソーの教育観は「消極的教育」

 

つまり

大人が教えるよりも

子どもたちが自発的に行動し

大人はあくまで

それを援助する存在であるべきだ

ということです。

 

現代の保育の場で実践している

教育内容の基礎的な考え方と

共通していると思います。

 

 

そんな若い時に読んだ『エミール』の中で

印象に残っていたものがあります。

それは衝撃的な乳児の人体実験でした。

 

若くてかわいい?時の記憶なので

『エミール』に書かれていたものなのか

いまいち自信がないのですが。。。

 

この人体実験のことを読んだ時は

それはショッキングで

感想を書きすぎるくらい書けたのを

記憶してるんです。

 

 

この実験について検索したら

フリードリッヒ二世が行った人体実験でした。

ちなみに

『エミール』に書かれていたかどうかは

わかりませんでした。

 

 

この人体実験。

有名な話なので

知っておられる方も多いかと思いますが。

 

ほんまでっかTVでも

心理学者の植木先生が

取り上げておられたようです。

 

 

フリードリッヒ二世(1194~1250)は

ローマ帝国の皇帝です。

英語読みでは

フレデリック大王です。

 

フリードリッヒ二世が行った

実験の内容がこちら。

 

《人体実験を行った目的と理由》

人類の言語の起源を確かめたいと思い、人間の言葉をいっさい聞かずに育った子は、人類の根元語を話すに違いないと思ったから。

 

《方法》

生まれたばかりで捨てられた赤ちゃんを集め、保母や看護婦に養育させることにし、そのとき赤ちゃんに話しかけたり、あやしたり、機嫌をとったりしては絶対にいけないこと。

入浴や食事など生命維持に必要なことはする。

とにかく人間的接触は禁止。

 

《結果》

この実験の結果は出なかった。

なぜなら、実験に使われた赤ちゃんたちが2年以内に全員死んでしまったから。

 

《考察?》

愛情や人間的出会いがないと、人間は生きることができない。

 

 

こんな実験は許されないことですが

歴史的には非人道的な実験が

いくつもあります。

もちろん

こんなことは繰り返されてはなりません。

 

でもこの実験が

今も語り継がれているのは

 

いくら生命維持をされたとしても

人とのふれあいや

コミュニケーションがなければ

生命は育っていかない

 

つまり

人が生きていくためには

愛のあるコミュニケーションが

大変重要である

 

という事実が

物語られているからではないでしょうか。

 

 

私は学生時代に

この実験のことを知り

いろんなことを思いました。

 

「なんてひどいことを。。。」

 

「この子たちにミルクをあげる時に

 目も合わせないでニコリともしないで

 保育士のココロはさぞかし傷んだろうな。」

 

「赤ちゃんたちは

 ずっと泣いてさみしいきもちを

 訴えていたんだろう。

 それでも抱っこできないなんて

 私なら耐えられない。。。」

 

実験に対する嫌悪感は

それは大きなものでした。

 

 

それと共にこう思いました。

 

「赤ちゃんたちは

 こんなにも愛情を

 必要としているんだな。」

 

「私は絶対に子どもたちに

 さみしい思いをさせない。

 目を見て抱っこして

 笑って歌って話して

 たくさん触れ合っていこう。」

 

愛のあるコミュニケーションがないことは

死んでしまうくらいの

大切なことなんだということを

この時ココロに刻みました。

 

 

 

ああ。

早く保育園の子どもたちと会いたいな。

 

ぎゅーって抱きしめたいな。

 

目を見てニッコリしたいな。

 

いないいないばあをして笑わせたいな。

 

抱きあうと

子どもたちも私も

幸せになれるんです。

 

人の温かみって大切です。

 

 

大人も同じですね。

 

人はひとりでは生きていけない。

誰かと話したり

目を合わせて笑い合ったり

そうしていることで

楽しさを感じて

幸せを感じるのだと思います。

 

 

せしおさん。

学生の時は嫌いだった『エミール』のことを

記事にしてくださってありがとう!

 

おかげで

保育のことや

大切にしていることを

改めて感じることができました。

 

 

 

私には大切な人たちがいます。

その人たちと

楽しいコミュニケーションを取れるように

健康でかわいく?いなきゃね。

 

 

みなさんも

愛する方たちと

目を合わせて

笑って話して

ぎゅーっとしてくださいね。

 

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