「今」を大事に生きていく

過去は変わらず未来はわからないのだから

限りある時間だから 再発の不安から立ち直りたい

お父さん。

お父さん。

お父さんに会いたいです。

 

先日

父の3回忌で

みんなで集まり

法要をしました。

 

泣かないように

お経を唱えていたけど

お父さんのことを思い出して

涙がこぼれてばかりでした。

 

隣に座っていた娘は

あとから「悲しかったね」と言っていたけど

その時は泣いていませんでした。

 

母も妹も

誰も泣いていませんでした。

私だけ。。。泣き虫です。

 

でもみんなココロの中は寂しくて

父を偲んでいたことでしょう。

 

 

ガンの発見が遅くて

命を繋げなかったお父さんは

どんなに無念だったことだろう。

もっと一緒にいたかったよね。

 

みんなで集まるたびに

お父さんがいないという事実を

突きつけられて悲しくなります。

 

でも

お父さんがみんなを引き合わせてくれたことに

感謝しています。

 

 

生きている『今』

大切な人と一緒にいられる時間を

大切にしたいです。

 

大切な人のことを想える時間を

大切にしたいです。

 

その時間には限りがあるから。

永遠ではないから。

当たり前ではないから。

 

 

私は今

ガン再発の不安でいっぱいになってます。

もったいない時間を過ごしていると思うけど

どうしようもないんです。

 

今回の再発ガンでは転移もあったし

また再発する確率は高いと言われました。

それでも治療をしている時は

乗り越えてやるっていう強い気持ちで

頑張っていたんです。

 

今は髪の毛も生えそろってきて

仕事もできています。

ありがたいこと。

 

それなのに

再発の不安が込み上げてきて

自分で対処できないでいます。

 

気にしていない時期もあったのですが

今は不安でいっぱいになっている時期。

 

無理にポジティブになろうとしても

なかなか逆効果で

それならしっかり悲しもうと。

 

朝起きたら涙が出て

仕事が終わる頃にまた涙が出ます。

 

抗不安薬を適に取り

楽しいテレビを見たりして

気持ちが少しでも紛れるようにしています。

 

旦那にも気持ちを聞いてもらっていますが

同じこと何度も言われても困るだろうなあと思うと

好きな時に好きなだけ伝えることは

できないでいます。

ガン患者の家族も不安でいっぱいだろうから。

 

 

前回の大学病院での診察の時

病院の売店の本を手に取りました。

 

清水研先生の書籍の特設コーナーがありました。

清水研先生は現在

がん研有明病院腫瘍精神科部長をされていて

多くのガン患者さんの

精神的なケアをされています。

 

書籍の中に

『がん患者のこころをささえる言葉』

というのがありました。

 

1ページ

1ページ

開くたびに目に入る言葉に

涙が止まらなくなり途中で閉じました。

 

購入を迷ったけど

「私は今、がん患者じゃない!」って思い

本を置きました。

 

 

それからというもの

清水研先生の言葉を

ネットで検索して見るようになり

再発の不安で苦しんでおられる方は

思った以上にいることや

その苦しみは特別なことじゃないことを

知りました。

 

腫瘍精神科の医師ですから

ガンに特化された精神科医としてご活躍で

言葉が胸に沁みます。

 

結局また読んでみたい気持ちが出て

本屋に行きましたが店頭には並んでおらず

ネットですぐ購入できるのに

まだ迷っています。

 

なんでかな。

また涙が止まらなくなるからかもしれません。

でもその涙は

悲しみの涙でもあるけど

わかってもらえたと言う安心感の涙でもある

そんな気もします。

 

 

仕事をしている時

料理している時

食べている時

テレビを見ている時

タツに潜っている時

少しは不安が和らぎます。

 

そんな時間を持ちながら

立ち直る方法を考えています。

このままでは苦しすぎるから。

 

不安になると

「なんとかなる」と口に出して言うようにしたり

今は病気じゃない事実を強く思ったり。

 

限りある時間を

不安だけに占領されないようにしたいです。

 

 

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生前の父が使っていたメガネケース。

父に頼まれて私が作った物です。

今は私の老眼鏡ケースになってます。

お父さんが無念で生きられなかった分も

私は生きたいです。