「今」を大事に生きていく

過去は変わらず未来はわからないのだから

精神力と信頼感といい流れにのること 想う気持ちがパワーに FIVBワールドカップバレーボール男子大会

私は学生の授業でしか

バレーボールをしたことがなく

しかもとても苦手でした。

 

だからこそ憧れているのかもしれないけど

バレーボール観戦(テレビ視聴)が大好きです。

今回のワールドカップ

女子日本代表からずっと応援しています。

 

 

昨日の男子のスロベニア戦は

白熱しましたね。

ストレートで勝たないと

オリンピック出場権が得られない一戦。

しかもスロベニアは格上チーム。

 

ハラハラドキドキしながら

応援していましたが

なんとストレート勝ち!

もう感動しました。

 

 

男性アイドルの推し活をしたことはないけど

バレーボールを応援していると

「かっこいい〜!」とうっとりして

推し選手が必ず出てくるんです。

 

そして試合を追うごとに推し選手は増え

最後にはいつもほぼ全員推しになります。笑

選手みんなそれぞれにいいところが

たっくさんあるんですよね。

 

 

格上のチームを相手に戦っている

昨日の日本代表選手たちを見て

感じたことがあります。

 

それは

ひとりひとりの精神力が強いこと。

選手がお互い信頼し合っていること。

チャンスをいい流れに持っていっていること。

 

技術で言えば

スロベニアの方が上なのでしょう。

でも昨日の試合では

相手の技術や相手のいい流れを

封じ込めてしまっているかのようでした。

 

諦めないでボールを拾いチャンスを掴むのも

サーブで強いボールを思い切り打てるのも

周りの選手との息のあったプレーも

強い精神力と信頼関係があったからこそと

感じました。

 

 

私たちは試合しか観ていないから

彼らには天才的な能力があって

特別なんだと思いがちです。

 

でもきっと

想像もできないくらいの努力を

しておられるに違いないですよね。

 

あの見た目から強そうな西田選手は

昨年、体調不良が続いて

精神的にも弱っていたそうです。

奥様の古賀紗理那選手や周りの人たちに

支えてもらいながら

彼自身の力が復活したのだと思います。

 

腰を痛めて

ギリギリまで練習ができなかった石川選手も

不安はあったと思うけど

試合では息のあったプレーで

得点を決めていました。

プレー中の気迫もすごかったです。

 

 

相手の強いアタックを

ブロックで止めてアウトになった時

実況・解説されていた方が

こんなことを言っていました。

 

「アウトになっても

 相手のスパイカーにすれば

 アタックを止められたということが

 精神的ダメージになるので

 とてもいい流れだと思います。」と。

 

アウトになっても

いい流れに繋げていく。

昨日はまさにそんな試合でした。

 

 

身長の小さいセッターの関田選手が

ブロックやアタックを見せたのも

技術があったことはもちろんですが

自分のことも周りのことも信じて

いい流れに乗っていたからだと思います。

 

技術は必要かもしれないけど

それ以外のところに

大切なものがあることを魅せてくれた

日本代表の選手たちに感謝しています。

 

 

ストレートで勝った時

選手たちの目に光るものがありました。

そして藤井選手のユニフォームも

喜び合う選手たちの中にありました。

 

藤井選手は今年3月に

ガンで天国へ旅立たれました。

 

バレーが好きで努力家の藤井選手は

今活躍している選手たちと一緒に

日本代表選手として戦ってこられました。

 

今回のワールドカップでは

コートの中に

選手たちひとりひとりのココロの中に

藤井選手がいたように思います。

 

石川選手は

「オリンピックに出てメダルを取ったよ」と

藤井選手に知らせたいそうです。

 

昨日のスロベニア戦での「負けない」気持ちには

藤井選手に伝えたい気持ちが

強く入っていたでしょうね。

 

いろんな想いが込み上げて

私も選手たちと一緒に泣きました。

感動しました。

 

 

今朝、散歩をしながら

昨日の試合のことを考えていると

ふとある思い出がよみがえりました。

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この思い出はたびたび思い出す大切なもの。

 

 

私は父の転勤によって

中3と高1で転校しています。

 

高1の3月。

引っ越すというその日に

学校では男女別クラス対抗ドッヂボール大会が

行われました。

 

私は出発するギリギリまで

その大会に出ることにしました。

私が出たかったというのもありますが

なによりクラスの友だちが

そのことを望んでくれたからです。

 

私たちのクラスは

特別強い感じではなかったのですが

練習を頑張っていました。

 

一緒にできる最後の行事を精一杯するために!

という友だちの想いを

私は嬉しく思っていました。

 

 

当日。

ひとりひとりがびっくりするほどうまいのです。

私も。

 

ボールは取れるは

相手には当たるは

こんなにうまかったっけ?と思うほど。

でもなんか「勝てる」「勝ってやる」という

とても強い気持ちが

みんなの中にあったし

それがお互い伝わっていました。

 

負ける気がせず

いいプレーが続いて

私たちのクラスは

ひとつひとつ勝ち上がってきました。

 

準決勝ぐらいの時

グランドの端から母に呼ばれ

私はみんなに別れを告げることとなりました。

 

「このあとも絶対勝つからね!」

みんなそう言ってくれて

私も清々しい気持ちで手を振って

友だちと別れました。

 

あの頃は携帯電話もなく

メールもできない時代です。

 

しばらくすると

私の引越し先に

宅急便が届きました。

 

開けると

ドッヂボール優勝の賞状でした。

 

嬉しくて

嬉しくて

嬉しくて

抱きしめて

読んで抱きしめて。

 

嬉しい気持ちを手紙にして

友だちに送りました。

 

 

優勝をしたことはもちろんですが

それより嬉しかったのは

私のために優勝を届けたいと

クラス一丸となってくれたその気持ちです。

 

私に届いたみんなの気持ち。

本当にほんとにほんとに嬉しかったなあ。

 

人を想う気持ちって

強いパワーを引き出すんだと思います。

 

今の私にも

いい流れに乗ってできることが

あるような気がします。

 

 

今日のバレーボールの試合は

すでにオリンピック代表権を手にしている

強豪アメリカとの対戦です。

 

今日もまた7時からテレビの前で

バレーボールの技術を

選手たちの精神力や信頼関係を

観せてもらえることを楽しみにしています。