「今」を大事に生きていく

過去は変わらず未来はわからないのだから

右季肋部痛 総合診療科初受診

昨日は私がガンの検査に定期的に行っている

隣県の大学病院で

総合診療科の受診をしました。

 

テレビで「総合診療科」受診している番組を

ご覧になられたことありますか?

 

あきらかに不調を自覚しているのに

検査では悪いところが見つからず

どこの病院でもお払い箱で

路頭に迷う人が受診している番組を

観たことがあります。

 

1時間以上の丁寧な問診。

患者のさりげなく言ったひとことを聞き逃さず

今後の診察へと繋げていかれる先生の様子。

いろんな角度から不調な症状について

医師が考えてくださり

必要な検査や治療を施してくださる。

 

「素晴らしいお医者様だなあ」と

感心して観ていました。

 

 

私の診察。

初めてお会いする医師に対しては

極度な緊張をします。

あと

あまり期待しないようにしています。

(これまで何度もガッカリしてきたから)

 

16年前に始まった右季肋部痛。

これについては何度もいろんな病院で

エコー、胃カメラ、CT、MRIの検査を行い

どこも異常が見られず

 

「合う鎮痛剤を探してください。」とか

「検査では異常がないので

 これ以上何もすることはありません。」とか

「痛みに慣れてください」とか

「ここでは手に負えません。」とか

見放されてきた感じがありました。

 

異常がないのはありがたいことだし

あとは痛みに耐えるだけだと思ってきたけど

毎回、痛みは強いし

ロキソニンカロナールでは

痛みを抑えられなくなってきました。

 

このまま放っておくのも怖いし

婦人科の先生に相談して

今回の総合診療科の受診へと繋がったわけです。

 

 

びっくりしたのは

問診が丁寧なこと。

 

テレビ番組を見ていた時も

「なんて細かい問診をされるんだろう」と

思いましたが

私の診察もまさにテレビ番組のようでした。

 

私がこんな丁寧な診察を受けることなど

ないと思っていました。

都会の病院で

特別な人が受けるんだろうな。。と。

 

でも同じような診察を受けることができたのです。

 

 

私はいろんな病気をしているため

紙に今までの経緯を書いて持って行きました。

それを読み上げていると

「今日のために書いてきたんでしょ?

 見ますよ。」と。。。

 

それだけでなんだか感激してしまって。

 

ひとつひとつ順番に質問してくださいます。

若いころ扁桃腺を摘出した経緯とか

うつ病と診断された時の自分の気持ちとか

ガンの再発が怖くて入院した時の

主治医に言われた言葉とか

 

本当に細かく丁寧に聞いてくださって

「そんなことまで?」と

私が思ったほどです。

 

用意周到で受診したので

サクサク話をできたと思っていましたが

問診の時間はなんと1時間半。

診察が終わって時計を見てびっくりしました。

 

 

痛さのメカニズムについてもお話しいただいて

右季肋部の痛みが起こっている時に

どうなっているかを

エコーや血液検査などで

知ることが大事だと言われました。

 

実は私はずっと

痛い時に検査をしてもらいたいと

思っていましたし

これまで診察してもらった先生にも

痛みのある時の診察(検査)をお願いしてきましたが

スルーされてきました。

 

同大学病院の内科で

抗がん剤治療のあとに胆嚢浮腫が見られ

検査になりました。

その結果、浮腫が見られなかったのですが

毎回、胆嚢辺りが痛くなるので

 

「痛みがある時だけ胆嚢浮腫が起きているとか

 考えられませんか?」と聞いた時

「そんなことありえません。

 あとはお近くのクリニックで診てもらって。」

と言われました。

 

そんなものなのかと思っていたけど

やっぱり痛みがある時の検査は必要なんだと

今回診察していただいて思ったわけです。

 

 

右季肋部の痛みは強くて

そんな時に隣県の大学病院まで

運転することはできません。

 

いつも通っている県内の精神科で

検査してもらうのもいいのではないかと

提案していただいたのですが

その病院も1時間かかり

とても行くことはできません。

 

それを告げると

近くの総合病院へ電話してくださったんです。

感無量というか

そんなことまでしていただけるの?と

びっくりしました。

 

内科の先生に連絡を取り

その先生がいなくても

午後や夜間の救急の時間帯でも

検査ができるように

取り計らってくださったのです。

 

 

医療から放り出されたと思っていたのに

そんな私を救ってくださる先生がおられるなんて。

 

私はその気持ちを

先生に伝えました。

涙も自然に溢れてきました。

 

「それなら良かったです。」と

先生は言われました。

 

先生が痛みのメカニズムについて

丁寧にお話ししてくださった時に書かれたメモを

「ココロの支えにしてください。」と言って

差し出されました。

 

 

ありがたいなあ。

私って幸せ者だなあ。

 

そのメモで家族に説明する時

言葉が難しすぎて詳しく語れなかったのだけど

大事に持ってます。

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救ってくださる先生との出会いに

感謝しかありません。

 

痛みがあるのは嫌だけど

痛みが出たら

近くの総合病院で検査して

一歩前進しようと思います。

 

 

それでもわからないことは

あるそうなのですが

それでもここまでしていただいたら

気持ち的には十分です。

 

医療は諦めないで受けることも

大事なのかもしれませんね。