「今」を大事に生きていく

過去は変わらず未来はわからないのだから

ひとりで抱え込まないで

転院のため

父はひとまず退院となりました。

私はお迎えに行って

そのあと

しばらく行けないであろう歯医者の送迎も

しました。

 

父の歯の治療の間

車のなかで待ちながら

父がよく私の病院に付き合ってくれて

何時間も待ってくれたことを思い出しました。

それなのに

「申し訳ないね」という父。

なんも申し訳なくなんかないよ。

私にできることがあれば

なんでもしたいから。

 

明後日は大学病院に行きます。

もちろんそれも付き添います。

医師の話も一緒に聞いてほしいと言われ

「もちろんそのつもりだよ」と答えると

「あなたにも生活があるのに申し訳ないね」と

また父が謝ります。

 

そんなことなんとも思ってないし

医師の話もしっかり聞きたいし。

心配だから一緒に病院へ行かせて。

 

とにかく私が倒れてしまってはいけないから

ココロと体が不安定にならないように

気を付けないと。

 

布団に入ると

父のことを思って

毎晩涙が出ます。

 

がんばれ。わたし。

父のためなら

がんばれるよ。大丈夫。

 

無理せず

今は慎重に行動しなくちゃ。

 

 

転院先の大学病院は

父の病気に特化したセンターが出来て

全国各地から患者さんが診察にやって来ます。

そんな先端医療センターが

近くにあることにも

そこに転院できることになったことにも

感謝です。

これも奇跡的な運命なんだと思っています。

 

妹がいることや

娘がいることも

私を支えてくれます。

家族みんなで支え合おう。

 

 

娘が昨日フェルトで

お守りを作り

それを父に渡していました。

父は嬉しそうにそれを眺め

娘の作ったクッキーを一枚食べていました。

 

娘の優しさがとても愛しいです。

ありがとうしかないです。

 

 

父が車を売る話をしました。

母がまた乗るかもしれないでしょ!と

言い返してくれました。

私はなにも言えませんでした。

 

でも父には平常心で

明るく話をするようにしています。

 

 

人はいつか死を迎えるものです。

でも自分の親はいつまでも

生きていてくれるかのように感じていました。

いつでも私を愛してくれて

いつでも私を助けてくれて。

これまでどんなにか

私の不安を取り除いてくれたことか。

 

父から私たち三姉妹に向けてLINEが届きます。

病院で待つときは母と一緒に待ってあげて。とか

母にガソリンの入れ方を教えてあげて。とか。

 

遺言のように言ってきます。

 

今は何も心配しないで。

きっといい方向にいくから。

大丈夫だから。

私たちがいるから。

そう返信しました。

 

すぐ下の妹はラジャー!のパンダスタンプを。

末の妹は近況も含め長々とした文章を。

 

三者三様。

それぞれがそれぞれの役目があるかのように。

 

 

今日、ひとりで

父の送迎や母の相手をして

さらに午後は仕事をして帰ってきたら

なんだかへこたれました。

 

 

友だちにLINEをしたら

ひとりで頑張らなくていいよ。

泣いてもいいよ。

と返信が届きました。

背中を撫でてもらったようなあたたかさ。

友だちの言葉に救われました。

ありがたいことよ。

 

 

いろんなことを乗り越えられるか

とても不安だったけど

ひとつひとつ

悩みながら

泣いてもいいから

乗り越えていきます。

 

もちろん

その先には

元気な父がいると願って。

 


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玄関先のブルーの花たちも

たくさん開いて

応援してくれているみたいなんです。

 

私はひとりじゃない。

 

大丈夫。

だいじょうぶ。

 

そして

 

ありがとう。