「今」を大事に生きていく

過去は変わらず未来はわからないのだから

連日の面会

週末は母を連れて

父が入院している大学病院へ行きました。

 

コロナ禍で

面会をしてはいけないことに

なっているのだけど

なんとなく看護士さんたちは

少しなら許してくれてるように思います。

 

だからソーシャルディスタンスに置かれた

廊下の椅子に座って

少しだけ話ができます。

少しだけね。。。

 

父は大きな点滴をぶら下げて

歩くことはできます。

でもそれができているのは

その大きな点滴で

栄養補給をしてもらっているからです。

 

食べられるようになったら

通院でも良いとのことだけれど

食べられるようにならなければ

退院は難しいです。

 

ヘアスタイルには割と気を使っていた父は

病院の床屋さんへ行っていました。

かなり短くなって

少なかった白髪が

増えているようにも見えました。

 

母がそんな父のヘアスタイルを見て

「若くなったね」と声をかけていました。

若くなったようには見えない父に

そんな風にいう言葉を

私には見つけられませんでした。

 

せっかくの面会は

時間も短いというのに

私は父に送る言葉があまり見つからず

父からの質問に答えてるだけ。

頑張ってる父に

頑張ってとも言えず

ただ父の顔を見て

マスクをつけたままニコニコしてるだけ。

 

 

それでも別れの時には

父はスッキリした顔で

手を振って

振り返りもせず

病室に戻っていきます。

大きな点滴をぶら下げて。。。

 

 

会いに行った土曜日に

家族ラインに父からのメールが。

 

「先生に聞いたら果物でもお菓子でも

食べられるものがあれば

なんでも食べてくださいって言われました。

イカとみかんがいいです。

あとパンツが足りません。

よろしくお願いします。」

 

家族みんなが

え?

ってなりました。

亭主関白な父らしいわがままっぷり(笑)

すぐに母からの電話。

はいはい。連日、行きますとも!

 

父は私の病院の送迎や付き添いに

どれだけの時間と労力を使ってきてくれたか。

全く嫌な顔もせず

何かあったらいつでも言うんだよ

って何度も付き合ってくれました。

 

母が

「自分勝手やと思うけど会いたいからかね。」

と言っていました。

そういうことにしておこうよ。

 

父が少しでも元気になってくれればいい。

本人も家族も冷静に受け止めているのに

私だけがいつでも泣いてしまう。

でもね。

少しずつ前向きに考られふようになってきたのは

父が1番前向きだからね。

 

アジサイがまた少し咲いてきました。

f:id:cocorony:20200615123431j:image

 

いろいろ不安だけど

きっといいこともあるさ。

 

きっときっと

いいことがあるさ。