「今」を大事に生きていく

過去は変わらず未来はわからないのだから

生きてるだけでいいんよ

昨日の昼過ぎ保育園の仕事が終わり

帰ろうと玄関へ行くと

午後出勤のパート保育士が

帰るところでした。

 

さっき来たばかりで

事務室で主任と話して

すぐに帰ると言うことは

体調が悪いんだろうな。。。

と思いながら

駐車場まで一緒に歩きました。

 

彼女はもう6年くらい

パート保育士として

私と同じ保育園で働いています。

 

数年前

家族のいろんな問題に悩み

体調を崩し

いろんなところが痛んだり痺れたり

保育中に涙が出て辛くなったり

朝起きれずに保育園を休んだりして

病院に通院するようになりました。

 

薬を飲んで

体調が良くなるとまた働いていましたが

保育園を休むことが続く日もありました。

 

両親のこと

旦那のこと

小学生の子どものこと

自分の体調のこと

どうにもうまくいかないことばかりで

押しつぶされていくようでした。

 

その辛さを

時々私に話してくれることもありました。

 

 

今年の7月からは保育園を休みがちに。

午後勤務に変わったのですが

出勤しても辛さが顔に出ていました。

 

 

私は「無理しないで」と声はかけるものの

ゆっくり話す時間はなく

ずっと心配でいました。

 

 

 

昨日は偶然帰りが一緒になり

いつもより話ができました。

 

「先生、辛いね。」

と声をかけると何度もうなずき

目がうるんでいきました。

 

私は自分の病の辛さと重ね合わせて

その辛さがどんなに辛いものかわかります。

ほんとに辛くて

生きているのを投げ出したくなるんだよね。

 

でもその辛さの本質は

本人にしかわからないと思うんです。

だから。。

 

だから私は彼女の言葉をゆっくり待って

ゆっくり聞きました。

彼女はいろんな辛いことを

いくつか話し始めました。

きっとたくさんの辛さを

持っているでしょうから

出来るだけ聞いてあげたいと思いました。

 

駐車場に着いてからは

車の方に体を向けず

彼女の方を見て聞きました。

 

彼女は私を早く解放しなくちゃと

きっと気を揉んでるから。。。

 

 

「入院するといくらぐらいかかりますか?」

と聞いてきた彼女。

 

入院したいくらい辛いんだよね。

 

でも入院で

小学生の子ども2人を家に残していくことや

入院費のことが

とても心配だと言っていました。

 

言うたびにため息。

あれも

これも

どうにも解決策は見つからないようなことが

伝わってきました。

 

もういっぱいいっぱいなんだろうな。

私にはどんなに辛いのかよくわかる。

私もそうだった。

 

私も入院をするたびに

全て投げ出したくなっていました。

 

彼女の話を聞いて思わずかけた言葉は

 

「生きて。」

 

でした。

それが1番の願いでした。

 

「生きてるだけでいいんよ。

 生きてる自分をほめてあげて。」

 

その言葉に彼女はぽろぽろ泣きながら

こんな風に言いました。、

 

「先生。。。

 生きるって辛いですね。

 

 でもそんなふうに

 今まで言ってもらったことがなくて。

 

 気持ちが楽になります。

 

 生きてるだけでいいですよね。」

 

 

たくさんの荷物を持ちすぎているのに

それでも頑張ろうとして

つぶれて消えてしまいそうな彼女。

 

誰かに頼ることもできず

かと言って入院することもできず

もう八方塞がりなんだろうな。

 

 

彼女は通院もしているので

体調がひどくなれば

主治医から入院の指示が出るでしょう。

 

 

わたしにできることは

彼女の気持ちを聞いて

生きていて。。。と伝えるだけ。

 

生きていれば

必ずいい方向に動き出すはずだから。

 

 

 

私もそうやって

辛いことを辛い時を

その道のりを

幾度も乗り越えてきました。

 

まだその道のりの途中で

落ち込む日もあるけれど

生きていくよ。

 

 

みんな

 

生きてるだけでいいんよ。

 

それでじゅうぶんです。

 

 

ね。

 

 

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今日を

 

生きてるだけでいいんよ。