朝
仕事に行くときに
実家に寄って
父に手作りクッキーを持っていきました。
闘病中の父は
いつもより元気そうで
「ありがと。ありがと。」
と言って
クッキーを2枚も頬張りました。
「うん。おいしい!」
と言ってくれてホッとひと安心。
でもそのあとで
「少し硬すぎるかも。
もう少し柔らかめがいい。」と。
父らしい。
食の感想でダメ出しするところが(^^)
久しぶりの感覚。ふふ。
すると母が焦ってこう言いました。
「クッキーを柔らかくするなんて
そんなことむずかしいんだから。
おいしかったんなら
それでいいじゃないの。」
父は
母にちょっと怒ったような顔を見せ
私にはバツ悪そうな顔を見せたまま
クッキーの袋を閉じていました。
ははは。。。
うん。これが我が家。
これが私の父と母。
私が
「じゃあ、また研究して
硬すぎないクッキーを作るね。」
と父に言うと
「ありがとう。」とにっこりしていました。
よかった。とってもよかった。
父の手
病になってから
シワが増えてほっそりした気がする。
また作ってくるからね。
喜んでもらえるように
いろいろ作るね。
父が外の景色を観れるのは
病院への行き帰りだけ。
しかもこれから暗くなるのが早くなるので
色のある景色はあまり見れなくなります。
なので
季節の写真を
メールしたりなんかして
秋を感じてもらってます。
公園のバラ
散歩道の柿の木
明日は父の通院の日です。
朝は送っていけないけど
帰りはお迎えに行ってきます。
暗くて景色が見えない帰り道は
おしゃべりしながら帰ろうと思います。