今日は県内の大学病院へ。
胆道の専門医の診察でした。
実はこの病院の
この専門医は
父がガンのために転院してきた時に
診てもらった先生です。
今年の3月にいなくなってしまった父。
待合室にいたら
あの時に痛がっていた父のことを
思い出して
目頭が熱くなりました。
病院に流れている曲は
穏やかな曲でした。
きっと元気なら
気持ちが落ち着くであろう曲で。
今日の私には
悲しく聞こえてしまいました。
父が余命宣告を受けた時の気持ちが
蘇ってきて。
娘が4月から
一人暮らしをするために
いなくなることも
同時に考えてしまって
不安でいっぱいになりました。
どうしようもなくなり妹にLINEを。
私「今、病院にいるよ。診察って怖いね。」
妹「うん。こわい。病院っていやだね。」
私「うん。いや。ところで体調はどう?」
妹「少し良くなったけど朝から寝てる。」
。
。
。
私「ここにいたらお父さんのこと思い出す。〇〇(娘)が4月からいなくなることも考えてしまって、泣きたくなる。私、昔から環境変わることに弱いんだよね。」
妹「まあ、なんでも生きてるだけでありがたいといつも思ってたら、私は少し気が楽になるよ。子供も五体満足でよかったよ。ほんとそれだけ。」
私「うん、ありがたいこといっぱいあるね。」
妹「そうなんだちゃ。」
私「〇〇ちゃん(妹)はえらいね。私弱いわ。」
妹「そうかもしれんけど、弱いとか言い聞かせんでもいいちゃ。」
持病で寝ている妹に
慰めてもらいました。
弱いって自分で言えば言うほど
そうなってしまうよね。
ごめんね。
旦那にもLINE。
私「なんか不安。」
旦那「だいじょうぶ。」
そのひと言がありがたかった。
不安でいっぱいすぎて友だちにもLINE。
私「お父さんのこと思い出して悲しくなる。次、診察なのに涙が出て止まらん。」
友だち「お父さん、守ってくれるよ。気持ちが揺れるのは当たり前やから、そのままでいいんよ。」
お父さん守ってくれとるんや。
私そのままでいいんや。
そう思ったら安心して
マスクの下をもっと涙が
流れていきました。
ありがとう。
みんな優しいな。
なんてしあわせなことやろうな。
そしたら娘からLINEが。
娘「お母さん。病院どうやった?」
。
。
。
そして通販のメンズのシャツの写真。
娘「これ、いいと思わん?」
彼氏のクリスマスプレゼントか。
楽しそうやな。
それだけでもう十分。
娘は私を一瞬で元気にしてくれる。
病院の帰りに実家へ寄りました。
母が魚屋さんで鰻を頼んでおいてくれて
一緒に取りにいきました。
その帰りお肉も買ってもらいました。
母はとても厳しくて
私は小さい時にすぐ「お姉ちゃん」になり
甘えることができなかったし
できないもんだと思っていたけど。
母はずっと今の私のように
娘たちのことを目一杯愛していたのだと思う。
ありがとう。お母さん。
帰宅した旦那にも
「どうやった?」と聞かれました。
今日は思ったままを全て
旦那にさらけ出そうと思って
「MRIの時、ウィッグ取るように言われて、おハゲちゃんになって検査した。すごい嫌で恥ずかしかった。」
と言ったら
「まあ、しゃーないの!」
と言われました。
やっぱりな。
やっぱり
そう言うと思ってたよ。
そういう人だということは
いつも知っていて
だから何も話したくなくなるんだった。
それからしばらくして
いつもなら言わないで
しまっておくような小さなことも
言ってみることにしました。
「あのさあ。MRI検査の問診で、今まで手術した箇所の質問があって、卵巣、子宮、大腸って書いたら、私ってすごいな。すごいたくさん取ったんやなって思った。」
そしたら
「しゃーない。」って
言わないで
しばらく困った顔をして
「でもこうやって生きとるやん。
生きとってくれてうれしいよ。」
と言ってくれました。
涙がじわっと出てきて拭いてたら
付いてたテレビを見て
「おっ!3時のヒロイン歌っとるぞ!」って。
そう。
そういう人。
シリアスな場面が苦手な人。
そんなの知っとって結婚したんやったわ。
慰めてくれてありがとう。
夕飯はお母さんが買ってくれた
鰻とお肉を食べました。
帰ってきた娘が鰻を見て
「うえっ」って顔をして
お肉を見せたら
「うひゃー!」って顔をしてました。
ああ。
かわいい娘。
あなたがいてくれることに
感謝します。