「今」を大事に生きていく

過去は変わらず未来はわからないのだから

私の料理をお母さんが「美味しい」と言ったこと

 

私の母は料理が得意で

しかも好きです。

 

母の料理はどれも美味しいです。

小さい頃から

母と遊んだ記憶はほとんどなく

母はいつも台所にいたイメージ。

 

そして美味しい手作り料理を

たくさん食べてきました。

 

父が亡くなってからもうすぐで一年。

79歳で一人暮らしでも

母は毎日きちんと料理をして

毎日しっかりバランスよく

食べているようです。

 

新しい料理に挑戦して

子どもたちに食べてもらうことも

生きがいにしています。

 

 

娘の国試の感染症対策のために

実家に避難しているので

私が料理を作ることもあります。

 

母は以前からそうなのですが

私の料理を食べても

「美味しい。」と言ってくれることが

あまりありません。

 

そもそもこれまで

母に私の料理を食べてもらう機会は

少ないんですけど。

 

それにしても。。。なんです。

まあ。それも母らしいのだけど。

 

私の料理を認めたくないのか。。。

本当に母の口に合わないのか。。。

 

 

先日

塩焼きそばと餃子を作りました。

 

どちらも美味しくできました。

 

塩焼きそばは

最近我が家の定番になったもので

母は初めて食べます。

 

お皿にほんの少しだけよそう母。

 

おいおい。そんな少なくていいんかよ。笑

 

「うん。うん。」と言って食べる。

美味しいの?どうなの?

 

だけど2回もおかわりして

ようやく

「美味しいね。この焼きそば。」と。

 

「そう?ならよかったわ。」と私。

 

母は残った焼きそばにラップをして

「美味しかったから

 また夕飯にでも食べよう。」と。

 

へえ。

こんなに美味しいって言ってくれたこと

あったっけな?

初めてだよね。

 

 

そして餃子。

実は母の得意料理。

私の餃子は母の作る餃子とは

違う調味料を使います。

だけど娘も旦那も大好きな私の自信作。

 

母は私の作った餃子を食べながらまた

「うん。うん。」

 

そして最後に「ああ餃子おいしかった。」と。

 

なんか笑っちゃった。

 

娘の料理を認めることは

母にとって『負け』を認めることになるから

これまでは言いたくなかったのか?な?

 

 

でも

料理に勝ち負けなんてないんだよね。

美味しいものは美味しいでいい。

 

小さい頃から

母にあまり認められることがなかった私。

 

母が「美味しい」と言ってくれたことに

あふれる嬉しさを感じるかと思いきや

「ようやくか。。。やっとか。。。」

という感じでした。

ふふ。

 

でも私と母の関係性から言えば

これで良好なのです。

 

 

今回

娘の国試のために

実家にお泊まりしてる間に

 

母の暮らしを垣間見て

安心したり感心できたりしたことは

私にとってとてもいいことでした。

 

 

今朝は4時に目が覚めたからと

煮物とポテサラと

コールスローを作っていました。

 

私が起きると

「私ってすごくなーい?」

と言っていました(⌒-⌒; )

 

自分の料理の凄さをアピールする母。

でも本当に

そのパワーには感心します。

 

 

鼻歌をよく歌い

興味を持った新作料理を作り

朝からたくさん食べて

おやつも楽しんで

テレビも面白そうに観て

散歩にも出掛けて

 

母の一人暮らしは快適そうでした。

 

母の暮らしは

父がいなくなってからも

元気で明るく『ここ』にあるようです。

 

私より元気で明るいかもな(^^)

 

 

そして父に

「おはよう」と声をかけたり

コーヒーやおやつをお供えしたりして

父との暮らしもまだ『ここ』にあるようです。

 

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お仏壇にお花も欠かさないお母さん。

 

本当にパワーがあって愛溢れる人。

 

小さい頃は分からなかった母の愛を

私は感じています。