「今」を大事に生きていく

過去は変わらず未来はわからないのだから

ただいま 日常

地獄にどれだけいたんだろう。

週明けあたりに

ようやく地獄に小さな光が差し込んで

今はそこからそーっと覗いている感じ。

脱出はしていないけど

人間らしい感情を持てるようになりました。

 

話せて

そして笑える。。。

「あっ、私、笑ってる。」と

自分でびっくりしたのが今日。

 

鬱っていうのは生き地獄です。

どんな病気だって

そうなのだろうけど

鬱も

かなりひどくとても深くて暗い闇の世界です。

 

ガンの時は

「生きたい」と思っていたのに

鬱の時は

「もう終わりにしたい」と思っていました。

 

再発しないように気をつけて

早めに休息と治療をしていたつもりだけど

ダメでした。

 

今は治ったわけではなく

薬が効いてきて

ようやく感情が戻って

体を動かせるようになってきて

急性期から回復期に

移動しようとしているところ。

 

地獄期間が思った以上に長かった。

まだ地獄から脱出したわけではないことを

しっかり自覚して

やんわりやんわり過ごしています。

 

いちばん嬉しいのは

ココロから笑えるようになったこと。

 

鬱は

食べられなくて眠れなくて

楽しいことも嬉しいこともなくなって

ただ「つらい」感情だけ。

 

鬱にならないとわからない辛さ。

 

鬱になる前に想像していた辛さとは

比べ物にならないくらい深い辛さ。

診察の時

私はこの感情を「地獄にいる」と

主治医に伝えていました。

 

明日の診察には

「地獄からほんの少し出てきたようです。」

と言える。。。かも。。。

まだそう言い切れないのは

私の状態はまだ不安定だから。

明日の私が自分でもわからないから。

 

 

80になる母が

毎日私の顔を見に私の家にやってきて

手料理を置いていってくれていました。

ありがたいけど申し訳なくて。

自分を責めていました。

 

先週末

娘が家に帰ってきていて

そこに母が手料理を持ってやってきました。

 

母「何か食べたいものある?なんでも作るよ」

娘「えーーっと。。春巻き!」

母「いいよいいよ。明日作って持ってくるよ」

娘「やったー!」

母「アパートに持ち帰る分も作ってくるよ」

娘「ラッキー!ありがとう!」

 

その会話を聞いていても

私は「つらい」感情しかなくて

こっそり泣いていました。

 

母が帰り

娘が私のところへ来て

「お母さん、なんで泣いとるん?」

と私の顔を覗き込みました。

 

私は子どものように声を上げて泣きました。

 

私「おばあちゃんは歳をとっているのに、毎日運転してお母さんの顔を見にきてくれて、料理まで作ってくれてる。。申し訳なくて。。」

娘「お母さん。。自分だったら?って考えてみれば?もし私が今のお母さんみたいになってたら、お母さんはどうする?」

私「心配で毎日顔を見に行く。」

娘「やよね。それと同じことやよ。」

私「うん。でも料理だって大変だろうし。」

娘「でもお母さんだってそうなったら作るやろ?それと同じ。それにおばあちゃんは料理を作るのが好きだからきっと苦じゃないよ。そんな心配はもうせんでいいよ。」

私「うん。わかった。」

娘「まだ何か思っとることあるんやったら言って。」

私「アパートに持って行く料理、お母さんも作りたい。作って持たせたい。でもなんも作れんし。それが悲しい。」

娘「治ったら作ってくれたらいいし。今はそのことは考えられんなね?」

私「うん。」

 

そのあとも娘は

「まだ何か思ってることある?」と

何度も聞いてくれました。

 

娘の声も言葉も優しくて。

その時は

少し嬉しい感情が湧いたような。。

でもそれは一瞬で

すぐに真っ暗な辛さでいっぱいに。。

 

その翌日も

ひとり部屋で横になり

泣いていました。

 

出かける予定をしていた娘が

私のところに来て

その様子にびっくりして

「みんなに迷惑かけとるよね。」

と言う私に

「誰にも迷惑かけてないから。

 急いどって話聞く時間ないけど

 また帰ったらゆっくり話そう。ね。」

と言って出かけていきました。

 

出先から

メールが途切れなく送られてきます。

「なんでも深く考えたらだめやよ」

「お母さんのこと大好きやから」

「迷惑なんて思ってないし」

そのメールに「うん」とだけ答えながら

私は大きな声で泣きました。

 

娘は私のこと好きなんだ。

知っていたけど好きなんだ。

生きないと。

生きてるだけで好きでいてくれるんだから。

 

地獄に光が差し込んできたのは

そのあとぐらいからかも。

ようやく薬が効いてきて

楽になってきたと言うことなのだけど。

 

不思議だけど

本当にそのメールで泣いた後からホッとして

帰ってきた娘と笑って話していました。

 

アパートに帰る時

娘は私に

「お母さん。今はなんにもしないで。

 誰かの手伝いになるからって動かないで。」

と何度も言ってくれました。

 

だから

約束を守って

母の料理を遠慮なく食べ

ゴロゴロ寝転がり

なんもしてないのです。

 

たまにテレビを観て

「楽しい」感情が戻ってきたことを

「嬉しい」と感じたり

花や空が「きれい」だと眺めたり

 

今日は

ちょっとだけ庭に洗濯物を干せたことと

お味噌汁を作ったことを

キセキだと感じました。

 

旦那が「味噌汁、うまっ!」と言ったことも

嬉しかったし。

 

 

まだ

治ってはいない。

今は無理をしない。

動けそうでも動かない。

そんな自分を責めないで

大切にすること。

 

 

私を信じて慰めて助けてくださった皆様に

感謝しています。

 

ありがとう。

ありがとう。

ありがとう。

 

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