「今」を大事に生きていく

過去は変わらず未来はわからないのだから

厚い雲で思うこと 子育ての反省

今日の朝散歩は曇りで

空には暗くて厚い雲が広がっていました。

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夜中に雨が降っていたようで

風も涼しく気持ちのいい散歩になりました。

 

豪雨を降らせる雲は嫌だけど

暑さを和らげてくれる雲はありがたい。

あんなに強い太陽の光を

遮っているのだから曇ってすごいな。。。

 

そう思いながら空を見上げているうちに

『ねずみの嫁入り』の話を思い出しました。

 

 

ねずみの娘を

世界でいちばん偉い人と結婚させたいと

探しに行く話です。

 

最初は光を注いでくれるお日様に

お願いしに行くのだけど

「私より強いのは雲さんです。

 雲は私を隠してしまうのだから。」

とお日様に断られます。

 

でも結局

雲は風には敵わないと言い

風は壁には敵わないと言い

壁はねずみには敵わないと言う。

てなわけでねずみの娘は

村いちばんのステキなねずみ男子に

お嫁入りしたのです。

 

 

うまくできた話だなあと

小学1年生の私は感心しました。

 

小学1年生の時の学校祭の劇で

『ねずみの嫁入り』をしました。

私はお日様役でした。

 

練習でお日様の踊りを踊っている時

担任の先生に

「ココロんさんみたいに

 足をお尻まで付けるくらいに曲げて踊ると

 ステキよ。」

と言われて嬉しくてたまらず

はりきって踊っていました。

 

でも本当はねずみの娘役になりたかった。

衣装もサテンのツヤツヤのドレスで

スパンコールがキラキラ輝いていて

それはステキで羨ましくて仕方がなかったっけ。

娘役はほとんどセリフや踊りはなく

ねずみの父と母に挟まれているだけ。。

それでも羨ましかったなあ。

 

 

偶然にも私の娘が年中児の時

発表会の劇が『ねずみの嫁入り』でした。

そして娘はなんとねずみの娘役になりました。

 

セリフの覚えも良くしっかりしているからと

担任の先生から言われたのだけど

あの時の娘は本当はどんな気持ちだったんだろう。

必死に頑張ってたのかな。

それとも楽しかったのかな。

他にやりたい役はなかったのかな。

 

 

練習の時、担任の先生に

「お面が被りにくいから髪の毛切ってきて。」

と言われたようで

その日に帰ってくるとすぐに

「お母さん、先生に言われたから髪の毛切りたい。

 お面が引っかかるから短くしたい。」と。

 

娘は伸ばした髪の毛を

毎朝ヘアゴムで結っていました。

その日の気分に合わせて

娘がリクエストしてきた髪型を

私が結ってあげるのが

朝の母娘の大切なかかわりの時間でした。

 

でも娘の気持ちは強くて

髪を結べないくらいに短く切りました。

 

それからすぐのこと

保育園に迎えに行くと

担任の先生から

「お母さん。

 もしかして私が言ったから

 髪の毛切ったんですか?」

と言われたので、そうだと答えると

「ああ。あの子ならそうしますよね。

 それも考えず言葉をかけてしまって

 すみません。」

と言われました。

 

「いえいえ。

 娘が切りたいと言ったので。」

と言いましたが

保育士としては言ってはいけないよなーと

思いました。

私も気をつけようとも。

 

 

当日、ねずみの娘役で登場した娘は

お面を被っていませんでした。

最後の最後。

花嫁になる時。

お面式のベールをかぶるのです。

自分でサッと被って出てこなくてはいけません。

練習のとき結った髪が

何度も引っかかって先生に言われたんでしょう。

 

あのとき私は娘の気持ちに応えて

髪を切ってしまったけど

どのような状態で

どんなお面を被るのかわかれば

被りやすく結ってやることもできたわけで。

 

しかもあの時の娘の本当の気持ちを

もっと聞けばよかったのかなとも思います。

 

 

先生に言われたけど

それはどの程度大事なものなのかを考えて

娘には切らなくてもお面を被れる方法を知らせて

自分で決めることもできたわけです。

 

先生が言ったことが絶対ではないことを

知らせてあげる機会だったのに

私はそのことを知らせることができませんでした。

 

娘の「先生の言ったことは絶対」と言う考え方は

中学まで続き

高校では「そんなこともない」と気づいたけど

先生に言われたことに振り回されていました。

辛かっただろうな。

 

 

小学2年生の時

学校祭で大きな声が出ないと担任に言われ

落胆していた娘のことも思い出しました。

 

ちょうど登校拒否になりそうな年だったな。

保育園では大きな声でセリフを言っていた娘が

小学校では人前で話すことに

不安を抱いていました。

 

当日ひとことのセリフは

誰よりも声は小さかったけど

娘なりに頑張って言っていたのを見て

涙が込み上げてきました。

娘に

「頑張ってたね。よく聞こえたよ。」

と言うと嬉しそうにしていました。

 

 

朝散歩の雲から

ねずみの嫁入り

そして娘のことを思い出し

子育てを反省する母。。(T . T)

 

子育てってその時は一生懸命だけど

後悔することは多いです。

 

娘の育ちのその瞬間は一度だけ。

それを母としてどのように接していたか。

必死だったけど精一杯だったけど

娘の特性を考えてかかわっていたら

もっといい育ちをしていたのかなと

思う時があります。

 

 

それなら「今」の私のかかわりも

「今」しかできないことだから

成人したとは言え

娘とのかかわりをまた見直していこう。

 

娘がこれからを安心して

生きやすく過ごせるように

見守ったり

ちょっと手を添えたり

言葉をかけたり

撫でたり

抱きしめたりして

かかわっていこう。

 

 

今日はそんなことを思う朝散歩でした。

 

 

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セイヨウオトギリもみーつけた!