「今」を大事に生きていく

過去は変わらず未来はわからないのだから

中秋の名月に願うこと

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昨日は中秋の名月

皆さんご覧になりましたか?

 

 

私はテレビからの情報を得て

観たいなあと思っていたのに

副作用によって

夕方から寝てしまっていました。

 

夜遅くなってきても

月のことをすっかり忘れて

倦怠感の体を

布団の上に投げ出していると

同僚の保育士さんからメールが届きました。

 

「体調はいかがですか?

 今日の月は綺麗でしたね。」

 

あっ。

そっか。今日は中秋の名月。。。

 

メールの返信をして

重い体を引きずって

リビングへ移動してみたけれど

月を観る元気もタイミングもないや。

 

そこへ

2階から娘が降りてきました。

 

夕飯後ずっと寝てた私に娘が

「よっ!」と声をかけてきました。

 

「今日、中秋の名月やったんに

 見逃したーーーー。」と娘に言ったら

「2階から観たら?」と言って

私に月を観るチャンスをくれました。

 

この倦怠感の体で

2階まで上がれるかなあ。

でも観たい!

 

娘と共に2階の娘の部屋へ。

明かりを付けたままカーテンを開けると

私のおハゲちゃんっぷりが

世間に丸見えなので

部屋の明かりを消し

作業中だったパソコンも閉じてもらいました。

 

窓際のベッドの上にふたりで寝転がり

真っ暗の中

カーテンを開けると

空には雲にかかった名月が観えました。

 

雲にかかっていても

名月は明るくて

ふたりでしばし眺めていました。

 

そのうち雲がすっかり流れていくと

月は明るくくっきり光を放ってくれました。

 

その明るい月を

またベッドで寝転んだまま

ふたりで観ていました。

 

 

私「月が願い事を聞いてくれるって。」

 

娘「私、欲が無いから願い事ないわ。」

 

私「なんでもいいんやよ。

  ひとつだけやったら何にする?」

 

娘「えーー。なんやろー。」

 

 

私の願いは

ガンが完全治癒することだけど

本当にそれがいちばんの願い?と考えたら

違っていました。

 

 

私「〇〇(娘)が幸せになりますように。」

 

娘「えっ。

  お母さん自分のことじゃなくていいん?」

 

私「だってそれがお母さんの

  いちばんの願いやから。」

 

娘「えーーー。そうか。。。」

 

 

それからまたふたりで月を眺めていたら

また雲が流れてきました。

 

私「早く願い事言わんと隠れるよ。」

 

娘「うん。もう願い事した。」

 

私「ふーん。そうか。。。

  きっと願いは叶うよ。」

 

娘「うん。」

 

 

娘の願いは

きっとそう。

私のことだろうな。

 

 

私が自分のことを願えば

娘も自分のことを願えたかな。

なんてちょっぴり後悔もして

カーテンを閉めました。

 

でもなんか。

綺麗な月を観れただけじゃなくて

いい時間やったな。

 

 

同じ月を観ていても

人によっていろんな思いや

いろんな過ごし方があったやろうな。

 

 

中秋の名月

ありがとう。

 

 

今日も長い副作用に耐えて

ゴロリと横になっているけど

娘の願い事が叶うのだから

私はだいじょうぶ。

 

私のお腹から生まれた命は

私をいつも守ってくれます。

 

 

ありがたいことです。