私が住む地域は
全国で地震が一番少ないと言われています。
災害も少ないところです。
だから今回の能登半島地震は
今までにない恐怖の揺れでした。
25歳のときに起きた阪神淡路大震災。
長く伸びた高速道路が
そのまま横倒しになっている映像に
ショックを受けました。
41歳のときに起きた東日本大震災。
大きな津波が道も街も人も飲み込んでいったり
原発の建屋が爆発したりする映像を見たときも
衝撃的すぎて体もココロも震えました。
震災の怖さを分かっていたつもりでしたが
私は被害を受けた人たちの気持ちを
ほとんどわかっていませんでした。
今回の大きくて長い地震が
その怖さを教えてくれました。
こんなに怖いことなんだ。
こんなに辛いことなんだ。
今までは分かっていると思っていただけで
分かっていなかったんだと
思い知らされました。
私は中学2年まではここに住んでいましたが
3年生のときに県外へ転校し
高校2年の時また戻ってきました。
その時に転校してきた高校は
市内の海のそばにありました。
3年生の時の
クラスの仲良しグループLINEがあります。
男子６名女子３名のグループ。
年に何度かやりとりがあるくらいです。
地震が起き
余震が続く中
金沢に行った娘の安否を確認したものの
心配でドキドキしていた私。
そのころにクラスのグループLINEに
県外男子組と県外女子Nちゃんから
メールが入りました。
「大丈夫？」
「逃げてー」
「こわい」とメールしたら
既読は４人だけ。
と言うことは県内組は見ていないということ。
海のそばのFくんは大丈夫だろうか。。。
しばらくしてFくんからLINEがありました。
「正月で我が家で宴会してたときだったから
パニックになったけど
みんな素早く行動して車に乗って
山に逃げてきたから大丈夫！」
よかった。。。
本当によかった。。。
地震から１時間後には
グループLINEのみんなの確認が取れました。
そのあと残念なことに
目を疑うメールが届いたんです。
県外男子組がビール片手に乾杯してる写真。
そしてこんな言葉が添えられていました。
不謹慎ですが
いち早く日常が戻りますように。」
私。。ギョッとしました。
山に逃げたFくんがひとこと。
「最悪」
こんな非常時になんなんだ。
でも実際あの揺れを経験していないと
こんなもんなんかな。
と言っても想像はできるやろ。。。
地震の次の日には
Fくんの住まいの場所は
液状化現象で道や家屋が崩壊していることが
ニュースで流れました。
とても心配でその次の日に
Fくんに LINEしました。
「家は大丈夫？水は出る？」
『水は出んけどなんとかなっとる。
家に帰ってきとるから大丈夫や！』
「家は住めそう？」
『周りはひどいけどうちはまだマシ。
内壁が落ちて家が少し傾いとるだけ。
まっ、住めるやろ！笑』
「Fくんは最強やな。
私も見習わんと。」
『俺は最強やぞ。笑
ココちゃんも最強や！』
「うん。ありがとう。
ところでグループメールのあの写真
私、ギョッとしたんやけど
揺れを感じてない人はあんなもんなんかな？」
『俺も人間を疑ったぞ。
でもああいうところ
もともとあったと思うからさ。笑
それにおれも人生でいちばん危機感感じたから
今までテレビの中のことやと
思っとったところあるし。』
「それね。私もやよ。
今回はじめて地震の怖さ知ったもん。」
『そやな。
またみんなで集まろうな。
それまでココちゃん元気でおれよ。』
「元気でおれるかな。
自信ないけど。。。」
『ココちゃんは大丈夫！
気持ちやで気持ち！
ポジティブに前向いていこう。
絶対、大丈夫やから。』
「うん。うちら最強やもんね。」
『そーや。最強や！笑』
Fくんは元気にしていました。
家が傾いているというのに
私を慰めて。
私が慰めるつもりだったのに。。。
よし！
私、最強になろう！
あたたかい布団やお風呂にいる時や
あたたかいご飯を食べている時に
申し訳ない気持ちになっていました。
でも私も元気でいないといけませんね。
余震の揺れはまだまだ続いていて
強い揺れもあります。
旦那お手製の応急処置。。。
北陸地方は
明日から災害級の大雪の予報です。
どうか被害が拡大しませんように。
