「今」を大事に生きていく

過去は変わらず未来はわからないのだから

時代のせいにしてはいけないことがある

『不適切にもほどがある』のドラマ

観ておられますか?

 

昭和生まれの私にとっては

「懐かしい〜。」

と笑えるところもあるんですけど

 

改めて

「不適切やなあ。」

「今やったらSNSで拡散やなあ。」

「これはダメやろ!」

ということをわんさか感じるドラマです。

 

自分が育ってきた昭和だけど

本当に不適切にもほどがあったなぁと思います。

 

暑い日の体育や部活の時

水を飲ませてもらえなかったけど

その時はそれが正しいことやと思っていました。

 

親や先生から

叩かれたりつねられたりしたこともあります。

頻繁にされたわけではないけど

まあ。。

それらを疑問には思わんかったよな。

 

学校には竹刀を常に持ってる先生とか

お尻を順番に叩かれてる男子生徒とかいましたし

職員室に行くとタバコの煙で白くなってることも

珍しくなかったです。

 

 

中学の時の理科の男の先生が

「ちみちみ」の罰をする先生でした。

【ちみちみ】とは【ちみる】という方言から。

【ちみる】とは【つねる】という意味です。

今は使わなくなりました。

 

私が小さい頃は

「悪いことしたらちみちみやよ。」

という言葉をよく聞いていましたっけ。

「ちみちみ」をする人がいなくなったから

【ちみる】という言葉そのものが

なくなったんかもしれません。

 

その理科の先生は

授業はおもしろかったけど厳しいところがあり

怖がられる存在でもありました。

 

言うことの聞かない生徒には

腕の内側の柔らかいところ(脇の近く)を

ギューっと「ちみちみ」するのです。

 

私も一度だけされました。

廊下を走っていたら名前を呼ばれて

「ちみちみ〜」って。

 

「いたーい。いたい!いたい!」

と言うと先生が

「廊下なんか走っとるからやろ!」と。。。

これ今ならパワハラとセクハラですよね。

 

家に帰る頃には

ちみられたところが痛くて青タンに。

しばらく青タンのまま。。。

痛いけど自分が悪いことをした罰なので

親にも言おうと思いませんでした。

 

その先生が授業中にこう言ってました。

なぜ腕の内側の脇近くにするか。。

「そこにすれば親にも気付かれんやろ。」と。

 

その時

ちょっとだけ「え?」と思ったんですけど

そこまでびっくりしませんでした。

なんなら

「先生も考えたなー。」くらいに

感じていたかもしれません。

 

友だちもそれについて何も言っていなかったし

親に伝える生徒もいなかったでしょうね。

そんな時代でした。

 

 

今なら

パワハラやセクハラと言われてることも

日常的にあって

「やめてほしい」と

今より言えない時代だった。。というか

そんなこと訴える発想も

なかったのかもしれません。

 

 

『ふてほど』のドラマを観ているときは

昔のことを思い出して

「ひどい時代だなあ」なんて思いながらも

懐かしんだり笑ったりして

見ていられるんですけど

 

その時代だから許されたことが

現在になって判明して

それが人の人生を狂わせるような

ひどい行いだったとしたら

その人は許されるのでしょうか。

 

「そんな時代だったんだから仕方がない」と

許されていいことなんでしょうか。

 

 

昭和ってつい最近のことですよ。

昭和に生まれ育った人が

今まだたくさんいる時代ですよ。

 

べつに江戸時代に人を切った武士のことを

今さら不適切だと言っているのではなく

昭和に起こったことなんですから

それで苦しんでいる人がいる以上は

今、取り上げて議論し合えばいいと思うんです。

 

 

私はお笑いが大好きです。

ずっと好きです。

 

昭和の時代にいちばん好きだったのが

ダウンタウンです。

私は辛いことがあった時

ダウンタウンのコントやトーク

救われてきました。

 

好きだったからよく番組を観ていたので

覚えていることがあるんですけど。。

ダウンタウンとその周りの芸人たちで

飲みに行った話やナンパの話を

テレビでよくしていました。

 

内容までは覚えてないけど

「それ、テレビで言うたらあかんやつや。」

と言いながら笑っているのを覚えています。

 

 

昭和の時代だから許されてた?

許されてたからしていた?

そのことによって苦しんだ人たちのことを

そのあと少しでも考えた?

 

被害者たちがやっと今

声を上げられたんだと思います。

「昭和の時代のことや」ではすまされない。

 

昭和の時代だって本来許されなかったことを

権力を使って

欲望のままにして

被害者たちが声を上げられないようにして

そのあとは知らん顔してお笑いを作ってたんや。

 

バレんかったからって

平成の時代も

ますます権力を振り翳しとったんやろな。

そしてお笑いの頂点みたいな顔して

テレビに出とったんか。

 

そのお笑いで私は笑ってたんやと思ったら

ほんとにもう腹が立つし切ない。

あくまでも真実やったらの話やけど。

 

 

先日のIPPONグランプリ

チェアマンの椅子に違う方が座っていて

「今回はお休みなので代わりに」

と言っておられたけど

「お休み」っていうワードが

すごくひっかかってしまいました。

 

今回だけお休み?

事実なら永遠にお休みやろ?

 

芸人たちの中には

真実の声を上げる人もわずかながらいるけど

擁護するような人や

大したことじゃない感じを出す人もいる。

とても残念です。

 

 

昭和は昭和で

不適切にもほどがある時代やったけど

大切なこともいいこともあったし

すべてが悪いわけじゃなかったと思う。

思うけど

許せないことは

時代のせいにしちゃいけないと思います。

 

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人は完璧じゃないから

罪深いところもみんなあると思うけど。。。

 

自分のしたことで苦しんでる人がいるなら

それが自分に聞いても真実やと言うなら

謝らんと。

償わんと。

 

 

被害にあわれて苦しんでいる方々が

どうか救われますように。。。