「今」を大事に生きていく

過去は変わらず未来はわからないのだから

被災地で感じたこと

年に数回行く牡蠣のお店が

能登にあります。

地震でお店を閉めておられましたが

再開されたという情報を得て

夫婦ふたりで行ってきました。


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やっぱりおいしかった。

旨みがあって大きくて

揚げても柔らかくてジューシーな牡蠣。

 

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メニュー票の裏にこんなメッセージが。

再開に向けてご苦労されたと思います。

それなのにサービス価格で。。

申し訳ないくらいでした。

 

 

地震が発生してから

始めて能登方面に行ったのですが

近付くにつれて

民家の棟(屋根のてっぺん)を

ブルーシートで応急処置されている家が

増えていきました。

 

まるでそういうデザインかと思うように

集落全体の家々の棟が

青色をしている地域もありました。

 

瓦屋さんが修繕に間に合わないので

応急処置のままで過ごしておられるのでしょう。

そこで暮らしていくしかないなんて

心細いですよね。

 

無料で修理すると言って

あとから高額の代金を請求する

詐欺被害も起こっていたとか。

 

被災して大変な思いをされている方に

そんな酷いことをするなんて許せない!

 

 

道は亀裂や段差や崩落があり

まだまだ工事中のところもありました。

 

のと里山海道

行きは舗装工事されて

目的地まで走ることができましたが

珠洲の方までは行くことができませんし

帰りは通行止めになっていました。

 

崩落した状態の箇所がいくつかありました。

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↑道が全て崩落した箇所。

私たちが通っているところは

山側に作られた新しい仮の道。

反対車線は作られてないので通行止めです。

 


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しばらくは物資も運べなかった道ですが

少しずつほんとに少しずつ

復旧作業が進んでいるようです。

 

 

生活道路はでこぼこや陥没。

崩壊している納屋や空き家。

道よりかなり盛り上がってしまっている家屋。

半分に亀裂の入っている温泉宿。

 

なんとも悲しくて寂しい気持ちになりました。

1日に起こったあの一瞬の地震

こんなことになるなんて。。

 

カキフライを美味しくいただいていたことが

申し訳なく思えてきて

自身の無力さを感じました。

 

被災地はまだまだ大変であることを

少しでも多くの方のココロに

留めておいてもらいたいと思って

ここで発信します。

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赤いコーンをいくつ見たことか。。。

 

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展望台があった岬は崩れ落ちていました。

 

 

能登半島地震で被災した石川県の方々に

国から支援金が給付されます。

それでは足りないくらいの

大変な状態でしょうけれども

人やお金の支援により

生きる希望が湧いてくれたらと願っています。

 

その反面

「被災地を分断するのはやめてほしい」

という声が上がっているのも事実です。

 

私の知り合いの中には

石川ではないけれど能登に近い、海に近い場所で

家に住めなくなってしまった人たちがいます。

仕方なく半壊の家に住んでいる人もいます。

 

県境で線を引かれて

同じような支援を国からは受けられません。

 

その線引きっておかしくないか?

と思う人はたくさんいるみたいですね。

 

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温泉街の亀裂が入った道のそばに

かわいく咲いていた花。

 

温泉街は営業もしておらず閑散としていました。

復興には恐ろしい時間がかかりそうです。

 

被災された方々が

その時間をできるだけ恐ろしくない

希望のある時間となるように

できることをしていこう、

そして当たり前のような日々に

感謝して過ごそうと

改めて感じた1日でした。