「今」を大事に生きていく

過去は変わらず未来はわからないのだから

訪問販売にご用心

義母は今冬

認知機能の低下が進んだように思います。

冬は気持ちが鬱々するので

そうなりやすいとか。。

 

主治医にデイサービスを週二回行くよう勧められ

今週から渋々二回行っています。

 

 

お金の管理ができなくなってきて

それが不安のタネになっていたこともあり

通帳から引き出すことも

支払いの全般も

私がすることになりました。

 

生活費は週ごとに

決まった額をもらうというシステムになり

安心しているようです。

 

 

もともと浪費癖があったので

あまりまとまったお金を財布に入れておくのは

良くないだろうと

子どもたち話し合いの上、決めました。

 

と言っても

膝が痛い義母は

どこかに出向くことも少なくなり

お金を使う機会も減ったので

使い込む心配はないと思っているのですが。。

 

義母自身が

『浪費してしまう自分』を

信じられなくなっているというか

どこまで使っていいのか不安な様子。

 

まあ、気持ちが上向きになって来れば

また使うのでしょうけどね。

生活費の中で楽しんでくれたらいいなと思います。

 

 

ところで本題に移りますが。。

 

先月は

ひどく落ち込んでいたり

同じことを繰り返して聞いてきたり

認知機能の低下なのか鬱なのかと

とても心配な状態でした。

 

ある日様子を見にいくと

『私、お金使いすぎた。支払いが残ってる。』

と言うのです。

 

何の支払いがあるのか聞くと

茶封筒を出してきました。

 

〇〇堂(某有名薬メーカー)の支払い封筒で

①から⑥まであり

ひとつひとつに5,400円と書かれていました。

①だけには領収のハンコが。

 

「これ何のお金?どうやって買ったん?」

と聞くと

すがるような顔つきで義母が

説明してくれました。

(その説明がまたわかりにくかったのですが)

 

配置薬を〇〇堂に7年間頼んでいた。

販売員に辞める旨を伝えたがなかなか辞められず

ようやく先月辞められることになった。

膝の痛みに効くと強引に勧められた薬を買った。

6ヶ月の契約をした。

1ヶ月5,400円であと5ヶ月分の支払いがある。

 

この時

お金の不安で頭がいっぱいになっていた義母は

自分が高額なものを頼んでしまったことと

今後、支払っていけるのかということが

心配でたまらなくなったようなのです。

 

その薬はビオスリーくらいの瓶に入っていました。

こんなものが5,400円もするの?

これで膝の痛みが治るなら

病院で処方される薬になってるはずだよね。

だいたい

家族の同意もなく高齢者に売るってどうなの?

 

私はすぐに〇〇堂に電話しました。

認知機能も低下していて

判断できない高齢者の契約なので

契約を解除して欲しいと求めました。

 

 

訪問販売員さんが来て

説明されてわかったこと。

 

配置薬を辞められないことについては

『薬を使わないのに家に来てもらうことが

 申し訳ないと言われることが多く

 そんなことは気にせず

 続けられて大丈夫だと言っただけで

 辞められないとは言っていません。』と。

 

それって断りにくくて

辞められないようにさせてるんじゃないの?

とにかく口がうまい。。

 

 

で、例の5,400円の薬については

『配置薬の契約をやめた時に

 お勧めした薬があって

 後日お母様からお電話をいただいて

 半年契約となったんですよ。』と。

 

え?

義母から電話して契約したん?

義母の話では

無理やり勧められたニュアンスだったけど。

はあ。。。

 

無理やり勧められたなら

契約解除を強く求めようと思っていたけど。

 

でもやはり高齢者に家族の同意もなく売るのは

どうなんだろうと思って

 

「母は認知機能も低下していて

 ひとりでは判断できない状態なんです。

 高齢者が自分の判断だけで

 こんな高額なものを契約するというのは

 どうなんでしょうか?」

と言ったんです。

 

そしたら簡単に

『じゃあ。

 解約手続きさせていただきますね〜。』と。

 

 

解約手続きでわかったこと。

なんと。

その薬は1瓶5,400円ではなく

16,200円だったのですよ。。。

もうびっくりです。

 

つまりビオスリーくらいの瓶ひとつで3カ月分。

それを1ヶ月5,400円のローン返済となっている。

ラクリこわっ。。。

 

『フタを開けてしまったものは買取になるので

 未払いの10,800円のお支払いお願いします。』

と言われてしまいました。

なんなら開けたものも返したいくらいだけど

義母が自ら電話をしたというところで

それ以上は言えませんでした。

 

義母にもいい経験だと思って

義母に支払ってもらいました。

 

フタを開けていなかった1瓶はお返しして

契約解除の書類ももらい

モヤモヤした気持ちでお帰りいただきました。

 

「もう契約することはないので

 義母に薬を勧めるのはやめてほしい。」

とはっきり伝えておきました。

 

 

訪問販売員さんと話して思ったのは

とにかく口がうまい。

営業マニュアルとかあるでしょうね。

 

『今、〇〇病院の帰りなんですよ〜。』とか

聞いてもいないのに

この辺りでは有名な総合病院の名前を出してくる。

 

「だから何?」「信じません!」

と私は思ったけど

そういう言葉であっさり信用してしまうことも

あるでしょうからね。

 

義母が購入した頃

義姉との電話で

『今日とても親切な薬屋さんが来てくれて

 いい薬を買った』と言っていたことが

あとからわかりました。

 

それって

親切な薬屋さん=口のうまい訪問販売員

というわけだったのです。

 

義姉もまさかそんな高額な契約だとは思わず

見逃してしまったことを悔やんでいました。

 

 

義母とは

訪問販売の人から物を買わないこと。

本当に必要だと思ったら相談して欲しいこと。

日中はカギをかけておくこと。

を約束しました。

 

あと私から義母へのお願い。

「自分から電話をして購入したことは

 言いづらかったと思うけど

 本当のことを言ってもらわないと

 助けたくても助けられないから

 本当のことを言ってね。

 私は怒らないから。」

 

この件があってますます

義母はお金の不安が膨らんだのです。

 

 

でも今になって思えば

義母にとってもいい経験だったんですかね?

と。。。思うことにしました。

 

今までは家にカギをかけておくことをお願いしても

「はいはい。」と言うだけでかけてなかったけど

これがあってからは

日中もカギをかけるようになりました。

 

そして義母の生活をもっと把握しなければと

子どもたちで反省することとなりました。

 

 

こういう事例はあるのかと

ネット検索したところ

高齢者に強引に売りつけることはあるみたいで。

 

国民生活センター

消費者ホットライン(118)での相談も

勧められていました。

 

義姉が『せっかくだから買った分は飲みなよ』

と言っていましたが

飲む気はないらしい。。。

 

 

強引な訪問販売には本当にご注意を。

私は疑り深いので大丈夫だとは思うけど

気をつけなければ。

 

 

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公園の鴨たち。