「今」を大事に生きていく

過去は変わらず未来はわからないのだから

普通って何?

娘が先日

『普通になりたい』

と言いました。

 

切実すぎて何も答えられんかったです。

 

 

娘の言う【普通】とは

いろんなことを気にすることなく

人付き合いも困らないくらいできて

少しは意欲があって

特別じゃなくてもいいけど

それなりに楽しく生きていくことらしいです。

 

そうなると

私は普通じゃないことになる?

 

うつ病で何度も入院したし

ガンになったし

再発もしたし

保育士の仕事も諦めて辞めたし。

 

でもまあ

人付き合いはそれなりにできていて

ランチして話せると友だちもいるし

趣味を楽しみながら

裕福ではないけどご飯は食べれるから

普通と言えば普通?

 

私には今の生活は

当たり前のことができているから

上出来なんですけどね。

 

歳をとったし

大病も経験したし

理想が低くなったのかもしれんけど。

 

 

それにしても「普通って何?」

 

 

娘は

自分がいろいろ気にしすぎて

それによって自分が苦しめられていることに

疲れている状態なんだと思います。

 

実家に帰ってきて

家事を私にしてもらって

少しはココロの余裕ができ

仕事には行けていますが

 

根本的な解決にはなっていなくて

今もなお辛そうにしている時があります。

 

だから『普通になりたい』と。。。

 

 

昨日

妹(三女)と久しぶりに話していたら

『私も妊娠してた時ひどく不安な状態だったよ』

と教えてくれました。

 

「えー。

 私、全然知らなかったけど

 どうやって乗り越えたん?」

と聞くと

友だちに助けられたそうです。

 

 

毎日毎日

浮かんでくる不安に押しつぶされそうになり

精神科に行くのもためらわれ

夕方になると友だちに電話をしていたそうです。

 

その友だちを私も知っています。

あっけらかんとした子で

家族の集まりの食事に

いつのまにかいるような子でした。

 

 

妹は夕方になると毎日浮かんでくる不安を

その友だちに電話して

聞いてもらっていたそうです。

 

しかもその時

友だちは3番目の子を出産してすぐだったとか。

 

「よく付き合ってくれたね?」

と妹に言うと

『そうなん。

 私も流石に心配になって

 大丈夫?って聞いたんよ?

 そしたら

 へ?私、寝転んでお菓子たべて

 話聞いとるだけやよーって言ってくれたん。

 すごいやろ?』と。

 

そして

『今日は何から始める?』と言われたそうです。

 

すごい。

そんなことなかなかできん。

 

 

私なんて我が子のことなのに

毎日同じような不安を聞かされたら

ちゃんと向き合って聞ける自信がないのです。

 

イライラすることもあるし

自分のかかわり方も

合っているのかわからないし。

 

 

娘が実家で生活し始めの頃は

ブログでも記事にしてた通り

娘のことが心配でたまりませんでした。

毎日のように話を聞いて共感していました。

 

そのうち私の体調が怪しくなり

ちょっと距離を置くようになりました。

 

でもそれじゃーいかんということで

娘の症状についての本を読んだり

同じような経験をした方や主治医から

貴重なご意見を聞いたりして

なんとか関わるようにしています。

 

そして昨日は何気なく妹に相談したら

またまたいい話が聞けたというわけです。

 

 

妹が言うには

その友だちは話をとにかく聞いてくれて

 

「それは〇〇だから、大丈夫だよ」とか

「同じようなことあったけど

 その時は大丈夫やったよね」とか

「1週間待ってみてそれでも無理なら

 また一緒に考えよう」とか

 

そんな言葉をかけてくれたそうなのです。

 

素晴らしい。

ステキな友だち。

 

私からも妹を助けてくれてありがとうと言いたい。

 

 

『お姉ちゃんは娘のことだから

 辛くてたまらなくなるんやよね。

 でもあまりにも寄り添いすぎていたら

 不安がどんどん高まる時もあると言うか。

 話はどれだけでも聞いてあげんなんけど

 そのあとは少し明るく

 あまり深刻にならないように

 返してあげるのもいいと思うよ。

 相手に「あー大丈夫かなー」と

 思わせられるような感じで。

 理論的に説明してもらえるのも安心するよ。』

 

ふむふむ。

 

 

で昨日

私にはなかった「明るく返してみる」を

帰宅した娘にやってみました。

 

そしたら

あまり深刻にならずに話が終わっていったんです。

話の聞き方って大切なんやなあと

改めて思いました。

 

 

あと、妹が勧めてくれたのは

『特性だと思っていることは

 普通のことなんだよ。

 気にしてる人なんてたーくさんいる。

 それを私だけ特別気にしてて

 私だけ辛くて苦労してるなんて

 思わんでいいんやよ。

 そんな人おるよ、普通だよ、と

 言ってあげて。』と。

 

それもさっそく実践したら娘が

『そっか。そういうもんか。

 確かにそうじゃない人の方が少ないかも。』

と言ったんです。

 

かかわり(返答の仕方)によって

こんなにラクな気持ちにさせられるんやなー。

 

 

母として

娘が自分の思いを吐き出せる場所として

話をしっかり聞いて

理論的に返して安心させたり

深刻になりすぎず明るく返したりしていきたい。

 

そして

「あなたは普通よ。」と言ってあげたい。

 

 

みんな何かしら悩みや不安はある。

大小さまざま違いはあるけど

なんにもなくて生きてる人はいないに等しいよ。

 

それが普通なんじゃない?

それでいいんしゃない?

 

気になること辛いことがあっても

それは特別なことじゃない。

みんなそうなんだよ。

それで普通なんだよ。

 

だから支え合っていくんやよね。

 

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今日も暑かった。

娘が帰ってきたら

みんなでご飯食べよう。

 

普通のことだけどそれが幸せ。