私が好きな革細工は
いろんな作業があります。
本革の裏側(トコ)のザラ付き面に
トコノールを塗って
布やスリッカーで磨きます。
本革の裁断面(コバ)もボソボソしているので
同じように磨いて
できるだけピカピカにします。
本革の風合いを活かしたくて
あえてトコ磨きをしない場合もありますが
ピカピカにするのが私の好み。
ツルツルピカピカになると嬉しくなります。
本革にスタンプを押したり
型を取ったパーツを
皮革用ボンドで貼ってから縫ったり
かわいくデザインしていきます。
糸で縫う作業がいちばん好きです。
無心になれるから。。。
菱目打ちで穴を開けて
革に合う色の糸を選んで
ひと針ひと針、縫い付けていきます。
革細工が好きだからしているのだけど
実はこの作業は
不安がある時も横に置いて没頭できるので
私にとっては
【ココロの安定】にもなっています。
裁縫をするのも革細工と同じ。
好きというだけでなく
ざわざわした気持ちが安定するのです。
不安なことが
消えてなくなるわけではないけれど
没頭している間に
不安から距離を置くことができて
冷静になれます。
冷静になると
その不安を落ち着いて見ることができて
落ち込むことが少なくなります。
いい考えが浮かぶこともあります。
何も変われないときもありますけどね(^^;)
娘のことを主治医に聞いたら
「不安から離れられなくなって
パニックになっている時は
できるなら違う景色を見せてあげて。
可能なら外に連れ出したり
別の部屋に行ったりして
離れることが大事。」と。
ただその不安から離れるのは
本人にとっては
かなり辛いことらしいですけどね。
娘が
「私の生きている意味はなんだろう?」
と言ったことがあります。
私も気持ちが弱っているとき考えます。
私は生きている意味は
なくてもいいと思っています。
主治医が
「人生は暇つぶし」
と教えてくれたように
そこに意味はなくても
暇つぶしができていれば
それでいいって事なんだと思います。
若い人には「人生は暇つぶし」という考え方は
少しガッカリするかもしれませんね。
でも、年老いた母を見て思うのだけど
家の細々とした整理整頓(片付け)は
自分のこれまでの人生を振り返りながら
コンパクトにまとめて
これからを生きやすくしているようだし
料理をたくさん作るのはそれが好きで
家族たちに食べさせたい気持ちが
母の生きがいになっているようだし
どれも母の「暇つぶし」であり
自分の人生を楽しむ天才の技だと思うのです。
生産性がないことでも
楽しければそれでいい。
だから私は革細工をしています。
好きすぎていろいろ作りたくなり
メルカリ出品は挑戦でしたけど
今はとても楽しいです。
写真撮って出品して
気に入って購入していただける。
ラッピングしてお届けする。
喜んでいただけて
愛用してもらえて
こんな嬉しいことはありません。
今日もブックカバーを発送しました。
早く届かないかな?
喜んでもらえるかな?
楽しみです。
娘のことを考えすぎるので
今の私は革細工の作業に助けてもらっています。
不安があるときはそれを無理になくそうとしないで
横に置いたまま
好きなことを楽しみましょう。
いろいろ出品中です。
暑い日は扇子もいいですよ~。
飾りバネホックを使うとかわいくなります。
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4年まえにも暇つぶしに革細工してることを
記事にしていました。