「今」を大事に生きていく

過去は変わらず未来はわからないのだから

人の辛さはわからずとも寄り添うことを大切にしたい 発達障害児の辛さを想像する

最近眠りが浅くて

起床時から背中の痺れやこわばりを感じて

へこみながらも

スルーして仕事に行ってる感じでした。

 

昨日の夜は

特に不安も感じなかったけれど

抗不安薬を飲んで寝てみました。

 

朝までぐっすりだったのは

寝不足が続いていたからか

それとも抗不安薬の効果なのか。。。

 

どちらにしてもよく眠れて

今日は背中の嫌な症状が少なくて

気分良く仕事も家事もできました。

 

 

私の主治医は睡眠の専門医です。

先生が言うには

薬を恐れて飲まずに辛い睡眠を続けるより

薬を適量服用して

しっかり睡眠を取った方がいいと話してくれます。

 

私は睡眠中に力を入れている時間が

平均より長いらしく

ひどい時は足を上げたまま

眠っていることもありました。

仕事を辞めて療養してもなかなか良くならず

抗うつ剤抗不安薬

その症状も無くなりました。

 

 

薬はできるなら飲みたくありませんでした。

でもその症状には

薬を頼るしかありませんでした。

 

結果

良くなったので

薬にも主治医にも感謝しています。

 

 

ではなぜ今なお

背中の痺れが起こるのかと言うと

『脳の誤作動』だそうです。

 

長年私の体に出ていた症状を

脳が覚えてしまったらしいです。

 

そんなことあるんですね。。。

 

症状が出るのは諦めていますが

それが強いと意欲を削がれるので

ほんと困っています。

 

それでも過ごし方の見直しや服薬によって

少しでも改善するように過ごしています。

今の自分に折り合いをつけながら

ただ落ち込んでいるのではなく

できれば楽しく前を向いて

歩いて行きたいのです。

 

 

ガンになる前は

ガンの辛さがわかりませんでした。

うつ病になる前は

うつ病の辛さはわかりませんでした。

 

どんな病気も

自分が経験しないと

本当の辛さはわからないと思っています。

 

わかるからこそ寄り添える力も

あるのかなあと思います。

 

 

また

私の辛さはなかなか理解されないけれど

心配してくれることや

楽しいことを共にしてくれることに

感謝の気持ちが湧きます。

 

私は周りの人たちのおかげで

生きていくことができているのです。

 

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以前記事にした発達障害が疑われるAくん。

cocorony.hatenablog.com

 

Aくんはどんな思いで日々過ごしているんだろうと

よく思うのです。

 

発達障害を経験したことのない私が

想像もできないようなことが

きっとAくんに起きているんだろうと思うのです。

 

 

Aくんは偏食がとてもひどくて

保育園では基本的に白飯しか食べません。

家で食べているような揚げ物や肉料理は

たまに自ら食べることもあります。

 

保育園では無理させず

食べたいものだけ食べさせています。

ただ食事前の手洗いや消毒

合掌して「いただきます」をすることは

促すようにしてきたことで

スムーズではないけれど

今では嫌がらずにするようになりました。

 

白飯しか食べられないからと言って

そのままでいいと思っているわけではありません。

 

白飯に焼き魚を混ぜ込んでみたり

グリルされた肉を細かくして白飯にかけてみたり

食べることができる方法を探しています。

 

食わず嫌いなところもあるので

白飯と一緒になったものを

恐る恐る舐めてみて

おいしいと食べてくれることもあります。

 

「仕方ない」と放任するのは簡単なことですが

Aくんが少しでも生きやすくなるように

無理せず働きかけることも必要です。

 

 

Aくんはなぜそんなに偏食なのだろう。

 

そう考えるときによく思うのは

私たちが「おいしい」と感じて食べているものを

Aくんは「砂利を食べるような感覚」だと

感じるのではないかと。

 

実際は砂利ではないかもしれませんが

もしお皿に砂利が乗っていて

「食べなさい。おいしいから。」

と言われて無理強いされたら

「はぁ?これのどこがおいしいんだよ!」

と怒りと悲しみで

大暴れするに違いありません。

そんなもの食べられるわけがない!

 

でも私は発達障害になったことがなく

彼らが食べ物をどう感じているのか

本当のところはわかりません。

決して理解できないのです。

 

でも想像することはできます。

だからAくんの嫌がる理由を想像するのです。

「砂利を食べるような感覚」だと想像するだけで

決して無理強いはできません。

 

そしてその中でも

「おいしい」と感じられるものを見つけて

少しでもいろんなものを食べることができるよう

かかわっていきたいと思うのです。

 

 

先日

Aくんは自閉症スペクトラムの診断を受けました。

私たち(保育士)の想像通りでした。

お母さんはとてもショックを受けられていました。

 

「30分の面談で何がわかるの!」

「誤診だったらいいのに。。。」

と私たちに話してくれました。

 

私は発達障害のお母さんになったことはなく

とても辛いことだとわかってはいるけれど

実際の本当の辛さはわからないのです。

 

 

本当の辛さは経験した人しかわかりません。

経験した人でもわからないこともあるでしょう。

本人にしか知り得ないこともあります。

 

それでも。。。

そんなときだからこそ

周りの支えが必要なんです。

 

 

私が不調な時に感じるのは

辛さをわかってくれようとする人がいることで

救われるような思いがすることです。

 

辛い時に

自分の思いを

わかってくれる人がいる。

わかろうとしてくれる人がいる。

手を差し伸べてくれるひとがいる。

案じてくれる人がいる。

 

 

辛さは経験した人にしかわからないけれど

寄り添うことはできると思うのです。

 

辛い人のことを想像して

少しでもわかろうとしてくれるだけでいいのです。

 

 

私は日々辛さを感じていて

押しつぶされそうな時もあるけど

人や薬などによって

救われてきました。

 

母として妻として

保育士として

友だちとして

人として

 

人の辛さや痛みに寄り添えたらいいなと

思います。

 

 

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