「今」を大事に生きていく

過去は変わらず未来はわからないのだから

自分を大事に喜ばせよう

私がはじめてうつ病と診断されたのは

2012年2月です。

その日までの3年間ほど

私は不調を我慢してきました。

 

奇妙な辛い症状が出ていました。

睡眠中ふと目を覚ますと

足を上げていたり

両手をギュッと曲げて力を入れていたり。

 

かなり長い時間そうしているようで

朝起きて歩くと

力を入れていたお尻や足が痛いとか。

肩こりがひどいとか。

 

最初は普通の肩こりだと思って

接骨院に長い間通っていたけど

そのうち毎日左右交互に

背中の強い凝りが起こるようになりました。

 

変な睡眠。

左右交互に起こる症状。

どんな病気なんだろう。

珍しい病気?奇病?

どこの病院を受診すればいいんだろう。

なんとかしなければ。。。

 

 

そして私は

自律神経を整えることができる様々なことを

探しては試しました。

 

腕振りを毎日2000回とか

足を温めるとか

爪もみとか

食事療法とか

ストレッチとか。

治すために「頑張って」いました。

 

仕事や家事を頑張り

さらに

自律神経を整えることに

ひたすら「頑張って」いました。

良くなることを信じて。

 

 

辛い3年間を過ごしたある日

夕飯準備をしていた私は

「もう無理」と寝転がり

そのまま主任に

「病院に行かせて欲しいので

 明日は休ませてください。」

とメールしていました。

 

 

総合病院での神経内科で受診すると

特に異常はないので

精神科を紹介すると言われました。

 

今思えば

その神経内科の医師が

個人的に仲良くされているクリニックを

紹介されただけの話です。

睡眠専門医でもなければ

精神科の資格?も

開業する時に勉強して取られたとかでした。

 

紹介されたクリニックで

うつ病です。」と言われ

強い薬を飲むことになりました。

 

私は薬を飲まずに不調を治したくて

いろいろ頑張ってきたのに。

抗うつ剤を飲まなければならないなんて。

 

悲観的になりましたが

もうその時には

それに頼るしかありませんでした。

そして仕事の長期休暇も強要されました。

 

 

休んで薬を飲んでいれば治ると信じて。

なるべくポジティブに考えるように。

医師の指示で適度な運動をするように。

そんなことをまた「頑張り」始めました。

 

一年経っても全く良くなることはなく

相変わらず睡眠中のおかしな行動や

日中の肩の凝りも

なくならないままでした。

気持ちはずっと落ち込んでいました。

 

 

その頃

卵巣にガンが見つかりました。

ガンの治療に入る時

うつ病の方もなんとかしなければ」と思い

睡眠の専門医のところへ

受診することにしました。

それが今の精神科の主治医です。

 

その時の診断名は

「身体表現性障害」でした。

今は「身体症状症」と言うのかもしれません。

 

身体表現性障害は

簡単に言えば

体に症状が現れるうつ病です。

さらに私は睡眠障害でした。

 

ガンの治療が終わると同時に

その精神科に転院しました。

 

薬を変える時の辛さは

今も忘れられません。

医師によって治療の仕方が違うので

薬も違ってきますし

合う薬を見つける作業は

とてつもない時間がかかりました。

 

合う薬が見つかるまでは

それまでの症状が一時的に強く現れ

入院もしました。

 

今の医師に出会ったことで

睡眠中の症状はなくなりました。

背中の症状はありますが

ようやくあまり気にしすぎないようになりました。

 

 

私がうつ病になったのは

「全てのことに手を抜かず頑張りすぎたから」

だと思っています。

 

診断されるまでの私は

実際

仕事も子育ても家事も

信じられないくらい「頑張って」いました。

手を抜くことは自分で許せませんでした。

 

周りからの評価を気にしていたのか

責任を感じていたのか

保育士の仕事は一切手を抜いていなかったし

 

娘のことが大事すぎて

娘と向き合う時間をしっかり取って

子育ても「頑張って」いました。

 

食事に関しても

惣菜や冷凍食品など使うことなく

毎日手の込んだ食事を作っていました。

 

今思えば無謀です。

そんなに頑張らなくて良かった。

いいえ。

頑張らない方が

私にとっても家族にとっても

いい未来があったかもしれません。

(こればっかりはわからないことだけど)

 

 

入院をしている間

娘は旦那の買ってきたパンやお惣菜を食べていたし

不安で毎日私に電話をしてきました。

 

娘のそばにいられない自分に

罪悪感を持ちながら

どうにもならない自分の体とココロを

一旦オフにしたい気持ちでした。

 

 

今年の春も地獄に落ちて入院しましたが

何度痛い目にあっても

私は「頑張ってしまう」気質らしくて

 

なんとか入院にならないように

自分の気持ちが落ちないように

無理に朝散歩をしていました。

 

仕事に行って動けなくなる日もあると言うのに

休むこともせず

なんとか働こうとしていました。

 

そして入院しました。

 

 

頑張っている私に先生が

「辛いなら頑張らなくていいんだよ。

 いつかしたいと思う時はやってくるから

 今はとにかく休めて。」と。

 

私は体とココロを休めることが

苦手なのかもしれません。

ずっと昔から。

 

 

辛そうな人を見ると

私のようになるのではないかと

心配になります。

「頑張らないで」と声をかけたくなります。

 

私が体験してきた辛い状態を

同じように体験してほしくないのです。

 

 

主治医によく言われます。

 

「それは楽しいですか?」

「無理にしていませんか?」

「しなければと思って頑張ってませんか?」

 

無理しなくていいです。

無理したらダメです。

 

頑張り時はあるかもしれませんが

体やココロから信号が出ていたら

頑張るのは無謀です。

自分をダメにします。

 

だから。

疲れたなあ

辛いなあ

と思っていたら

頑張るのをやめてほしい。

頑張らない方がいい。

頑張らないで。

 

それでも

仕事に責任を感じますよね。

その気持ちはわかります。

でも

仕事は自分の体やココロを犠牲にして

頑張るものではありません。

 

仕事を頑張っても

仕事は助けてくれません。

 

無理な時は

「無理です」と言っていい。

 

生活のために働かないといけないけど

体やココロを痛めるほどの環境で働くのは

なるべく避けて欲しい。

 

 

体験した私だから言えること。

辛い時は休むこと。

 

ちょっとパワーが貯まっても

それを使ったらすぐダウンします。

パワーがたくさん貯まるまで

休むことです。

 

そう言っている私だけど

辛い経験を何度もしているし

よくわかっているはずなのに

頑張ってしまいがちです。

 

でも

無理して頑張りすぎると

いいことは何もありません。

 

パワーが貯まったら

「ちょっと陽射しを浴びたいな。」

「散歩したいな。」

「料理したいな。」と

自然にしたいことが思い浮かんできますから。

 

それまで待ってあげてほしい。

自分の悲鳴を大事にして

待ってあげてほしいです。

 

自分のココロの声や体の不調を

無視してはいけません。

それは「休め」のシグナルだから。

 

周りの人と比べなくていいです。

人はみんな違います。

ストレス耐性も違うのに

周りに合わせることなんてないんです。

 

 

大事な自分の体とココロ。

「本当に楽しんでしている?」

自分に聞きながら

「休む」ことを大事にしましょう。

ね。

 

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今日はいいお天気で散歩に行きました。

散歩に行きたかったからです。

陽射しに浴びたかったからです。

自分がしたかったから

楽しかったです。

 


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川のせせらぎ。

温かくて咲いたバラ。

雪囲い。

 

今日の散歩

とても気持ちが良かったです。

私の体とココロが

喜んでいました。

 

決して無理しないでね。