術前の検査で
大きい腫瘤は
大腸に癒着しているだろうと
医師から言われていました。
開腹すると
やはりその通りでした。
大腸の癒着をはがすと
そこからまたガン細胞がこぼれ落ち
再再発を引き起こす可能性があるため
癒着させたまま
大腸ごと切除したというわけです。
また外科医のご判断で
人工肛門は必要なし
ということになりました。
(本当に良かった)
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栄養士さんが
病室に来られて
大腸切除した場合の
食事について
説明を受けました。
吻合部分が詰まり
腸閉塞が起こりやすいため
消化の良いものを取らなければなりません。
食べすぎてはいけない食材を
細かく聞いていくうちに
「え？それもダメですか？」
「好きなものばっかり。。。」
「え？一生ですか？」
と言いながら
食べる楽しみを奪われて
悲しい気持ちになりました。
いちごやキウイは
小さな種があるからダメ
柑橘系の果物や炭酸飲料
アルコールやスパイシーなものは
腸の刺激になるからダメ
刺身などのなまものや
肉の脂身や揚げ物や生クリームは
消化に時間がかかるからダメ
納豆、枝豆、あんこなどの豆類は
薄皮が詰まるからダメ
きのこ、海藻、こんにゃくは
消化しないのでダメ
ごぼう、れんこん、たけのこなどの
不水溶性食物繊維は
詰まりやすいのでダメ
トマトやリンゴなどの皮は
消化に悪いのでダメ
などなど。。。
「大腸が回復したら
少しくらいは食べてもいいですよ。」
と言われたものの
もう普通には食べられないということか。
食べる楽しみがなくなった〜と
落ち込みました。
寿司！
焼肉！
カレーライス！
フルーツの生クリームサンド！
最後に食べたのは
いつだったか。。。
聞けば聞くほど
「何を食べればいいですか？」
となりました。
りんご、バナナ、豆腐、ひきわり納豆
鶏肉、卵、白身の魚、水溶性の野菜
ゼリー、プリン、こしあん。。。など
「これらのものは食べられますよ。」
(栄養士さんが妙に明るく淡々と話されるので
余計に落ち込んだような気がします)
まあ。
食べれるものがあればいいか。。。
生きてるし。。。
それにしても
体の臓器を切除するというのは
大変なことだなあと
つくづく思いました。
だからちゃんと食事制限しなければ！
腸閉塞になったら大変です。
そのあと売店に行った時
食事制限の本を見つけ
さっそく退院後の食事について
考えていました。
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昨日
主治医が病室に来られたので
「あの〜栄養士さんから指導を受けて
売店でこの本買って見てるんですけど
食事制限は一生ですか？」
と聞いてみました。
すがるような目で。。。
そしたら
「いや。
術後しばらくは消化のいいものを食べて
あとは普通でいいよ。」と。
え？
え？
えー？
えーーー？
「お寿司もたべれるようになりますか？
いちごの種とかごぼうの繊維とかも
食べていいんですか？」
と食い気味で聞くと
「今回の大腸の切除は
そんなにたくさんじゃないし
機械的端々吻合という
大腸が狭くならない術式だから
だいじょうぶだよ。」
えーーーーーーーーーーー！！！！
ほんとに食べていいんですかーーーー！！！！
とにかく嬉しかったです。
機械的？なに？なに？
なんとか吻合？
ありがとう。なんとか吻合。
ありがとう。医療の進歩。
持ってきたポッキーを
ちょいとフライングで食べて
罪悪感を持っていた私。
(絶対に真似しないでください。笑笑)
主治医の話を聞いて安心して
食事で出た牛乳に無糖コーヒーを入れて
飲みました〜。
ああ。しあわせ〜。
残っていたポッキーを食べて
ひとりでお祝い(？)しました〜。
でも調子に乗ってはダメ。
しばらくは消化の良いものを食べて
大腸を優しく労ります。
食事ができるって
こんなにもしあわせなことなんですね。
食べ物にも自分の体にも感謝して
楽しく美味しくいただきましょう。
で。
「なんとか吻合」をググって
機械的端々吻合ということが分かったのですが
読み方がわかりません。
読み方をググると
英語は出てくるけど
日本語の読み方は出てきませんでした。
たんたんふんごう？
はしばしふんごう？
読み方なんて知らないけど
ありがとう！！！
機械的なんとか吻合！
くふふ
