「今」を大事に生きていく

過去は変わらず未来はわからないのだから

病でも笑顔で生きていく姿に感動する

今日は

隣県の大学病院での

診察日でした。

 

朝から寒くて雪予報でした。

小粒の雨の降る中

運転して出かけました。

 

 

8年ほど前に寛解した癌。

それから定期検診を

大学病院で受けています。

 

cocorony.hatenablog.com

 

治療後の定期検診は

地元の総合病院でしていくことも

考えたのですが

今でも半年に一度

隣県の大学病院まで

足を伸ばしています。

 

万が一再発した時に

また同じ大学病院で

治療してもらうために。

 

これは先月亡くなった父の

強い願いでもありました。

 

私の運転が心配で

定期検診のたびに

父が送迎してくれました。

 

半年前の受診日は

父は闘病中で

運転などできる状態では

ありませんでした。

 

cocorony.hatenablog.com

 

「ひとりで行ける?」

ととても心配してくれました。

半世紀以上も生きている娘でも

心配なものなのですね。

 

一年半前の受診日は

私の癌の再発の疑いが出て

父の送迎で

詳しい検査を受けに行きました。

 

cocorony.hatenablog.com

 

あの時

結局わたしは陰性で

父が癌を患っていたことも

分かっていませんでした。

 

その時のことを思うと

自分のことばかり心配していたことに

恥ずかしさや悔しさが込み上げてきます。

 

そして受診日である今日は

父はもういなくて。。。

人生っていろいろあるなと

思うのでした。

 

時間が流れていることを

こんな形で実感しています。

 

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CT検査室の前で

順番待ちをしているところへ

生後半年くらいの赤ちゃんと

20代くらいのお母さんがやってきました。

赤ちゃんは点滴をしていました。

周りには付添のスタッフの方が

3人もいらっしゃいました。

 

大学病院なので

研修医や研修看護士さんかもしれません。

 

赤ちゃんは

どこが病気なのかわからないくらい

元気でした。

お母さんも落ち着いていて

笑顔あふれる方でした。

 

検査技師さんが来られて

「今日は機嫌がいいので

 麻酔なしで検査しましょう。」とのこと。

 

これまでにも

何度もCTを受けているご様子。

 

検査室には赤ちゃんだけ入り

お母さんは廊下に出てこられました。

検査室からは

赤ちゃんの大きな泣き声。

お母さんはそれでも落ち着いて

待っておられました。

 

検査技師さんが来られて

「動くのでやっぱり麻酔します。」

とお母さんに言われると

お母さんは

「お腹が空いたのかもしれませんね。」

と言って

優しい顔で赤ちゃんを抱いていました。

 

 

「なんて強いお母さんなんだろう。」

 

私なら検査の時点で泣いちゃうし

麻酔を打つのかと想像しただけで

泣いてしまうに違いない。。。

 

でも。。。

本当は心配でならないはずです。

病がわかった時には

たくさん泣かれたことでしょう。

診察や検査

その度に泣いていたのかもしれません。

 

泣いて泣いて。。。

決意されたのかもしれませんね。

 

「私がしっかりしなければ」

「私が泣いてても良くならない」

そうやって

たくさんの涙と決意を持って

お母さんの今があるように思えました。

 

その笑顔で生きている姿に

優しさと強さを感じました。

ほんとに素晴らしい。

 

赤ちゃん。

早く元気になってね。

お母さん。

赤ちゃんと幸せでいてね。

 

 

病院には

たくさんの患者さんが来られています。

大学病院だけあって

難病や大病の方が多いでしょう。

 

私もそのひとりとして

すれちがう人たちに

「これからも生きていこう」

「私も生きていくよ」

とココロの中で声をかけて歩いています。

 

もちろん今日は赤ちゃんにも。

赤ちゃんのお母さんにも

ココロの中から

エールを送りました。

 

 

 

帰り道は

お日様が出て

車中は暑いくらいでした。

 

うちの花桃も散りゆき

花びらをたくさん落としています。

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こうやって

またひとつ季節が変わろうとしていることを

教えてもらっています。

 

これから過ごしていく時間の中で

今を受け止め

前に進める自分でありたいと

思います。